後楽園ホールでの観戦
それにしても、アドレナリン大放出の、壮絶な試合だった。
後楽園ホールが揺れていた。
湯場選手は、見事日本王座4階級制覇の偉業を達成した。
35歳の湯葉選手は2000年に日本チャンピオンになってから3階級制覇
リック吉村との一戦、牛若丸あきべえとの2戦は、特に印象的だ。
その一方、大曲選手との試合等、打たれ脆さを併せ持つ。
これが4階級に挑戦、勝っても負けても引退の覚悟だったそうだ。
一方のカルロス・リナレスは、ここ4試合を1RKOで決めている日本第1位
今年のチャンピオンカーニバル屈指の好カード
メインイベント開始前、後楽園ホールは異様な熱気に包まれていた。
湯葉選手入場
これだけで、盛り上がるとは、華のある選手だ
試合開始、凄い緊張感だ。
1R~3Rまでは、カルロスのシャープで重いパンチが的確にヒットする。
湯葉はカウンター狙いながら、硬さと動きの大きさが目立ち、少し雑な感じ。
3Rはリナレスの的確なパンチに湯場はダメージを感じさせる。
鼻血も出ていたか。
4Rにホールが揺れた。
湯場、起死回生のカウンターがヒット、カルロスダウン!
この回、カルロスはゴングに救われる。
5Rはカルロスにダメージが感じられたが、湯葉も疲れとダメージで攻めきれない
すると、今度は湯場がダウン寸前の大ピンチ、辛くもゴングに救われた感じ。
6R、カルロスのパンチが的確な感じだが、またしても湯場のカウンターが炸裂
カルロス2度目のダウン
しかし、この回終了時点では、湯場にダメージの蓄積とスタミナ切れが見て取れる。
湯場苦しい感じ。。。
7R湯場苦しいかと思いきや、またしても左でダウンを奪う。
リナレスは起き上がれる雰囲気では無い。
やっと立ち上がったところでレフェリーはカウント10を数え上げた。
湯場見事に4階級制覇
後楽園ホールが揺れた
観客席から嗚咽が聞こえる。
日本タイトルマッチで、これほどまでに感動的な瞬間はあったであろうか?
勝っても負けてもこの試合限りと思って臨んだ試合だったそうだが、
5階級制覇に向けて挑戦しそうな感じ
とにかくこの日はアドレナリンが出まくった感じだ。
今後10年位、日本タイトルマッチでこんな感動的な瞬間は無いだろうな。
ボクシングは男の人生の集大成だ。