不登校になってトラウマ治療に通っていた娘は

(その前の年に色々とありまして)

学校の時間は布団から出れず

学校が終わる頃に起きだして

身支度をして

毎日ボルダリングジムに通った。

手の皮がむけむけになっても

毎日通った。

 

学校行かないでボルダリング?

とんでもない!と

普通はそういう発想かも

知れないのだが

私としては

一日中家から出ないほうが

不健康だし

運動は身体にも心にも大切だし

好きなことを禁止したら

学校行けるようになるわけじゃないしというわけで放置していた。

 

ボルダリングジムで

年上の友達ができた。

20代のお兄さんばかりである。

そのうち何人かで

ラインチャットグループができて

20代のお兄さん数人と

中学生の娘という

すごーく変な組み合わせで

楽しく会話をしていた。

これも常識的に見たら

年上の男の人たちと!

となるだろうが

だいたいボルダリングなんか

必死でやってる若者に

あんまり変な奴はいないし

娘は精神年齢が高いので

話が合うのだろうと

例のごとく放置しておいた。

 

信頼して放置していれば

娘も色々と話してくれるものだ。

チャットの内容も 

色々と話してくれたのだが

(ほぼボルダリングの話、

山の話だ笑)

ある時こんなことが起きた。

チャットグループの一人の

20代のお兄さんが

娘に向かってプライベートな

的な冗談を

投げかけてしまったのだ。

その途端に娘は激怒。

「私は中学生ですよ。犯罪ですよ。

何考えてるんですか?◯◯さんがそういうことなら

私はもうお話はできません。 

さようなら」

とチャットグループを即退出。

慌てて向こうは

個チャで謝りまくり。

娘は既読も付けずに無視。

挙句の果てには彼は責任を取って

ボルダリングジムに顔を出さないと約束した。

 

「まあさ、仲良くなってついアンタが未成年なの忘れたんじゃん?」

「それは忘れちゃだめでしょ、あっちが大人なんだから」

「だからつい、ね」

「キモい」

 

欧米風に育った娘には

日本的なセクハラおやじジョークは

受け入れられないらしい。

やれやれ、流行りのMe Too

彼女には必要ないね。

とりあえず大人になって

セクハラ受ける心配はない。