以前書いた後宮に関する記事では、

なんでも願いを叶えることのできる特殊能力を手に入れた王様というのは、

自分のための後宮を持ちたいというのを

個人的な願いとして持つのではないか?

というお話をしてきました

 

 

今回は、それについて

自分個人のことならどう思うだろうか、

という点について書いていきたいと思います

 

 

なんでも願いを叶えることのできる特殊能力など、

一般人が簡単に手に入れられるようなものではありませんね

 

 

わたしもその例外ではなく、

そんな能力をたやすく手に入れられるとは思わないのです

 

 

ですが、かりにそんな能力をわたしが

個人的に手に入れたとしたら、

はたしてわたしは後宮のような制度、システムを

望むでしょうか

 

 

自分は、なんだか

そんなものは望まないような気もするんですよ

 

 

と言いますのも、自分が思うに

後宮にはいろんなマイナス面があるからなんです

 

 

まず、後宮に全土から若い美人を引っ張ってこようと思えば、

その女性たちをその親子とか、兄弟姉妹とか、夫婦とか、

そういったそれまでの家族関係から引っぺがして

強制的に連行していくことになると思うんですね

 

 

それはおそらく、その女性と関係のあった、

その女性に対して愛情を持っていた人間の恨みを

相当に買うことになるんではないかな、と思うんですよ

 

 

当然、自分の自由を奪われることになる

その女性自身の恨みも買います

 

 

中国の歴代王朝では、後宮の女性たちを管理するために

宦官という専門の役職がありました

 

 

それらの宦官たちは、自発的に、あるいは強制的に

みずからの陽物を抜くことを強いられています

 

 

そういった宦官からも、

皇帝や王様というのは恨みを買っているかもしれませんね

 

 

ようするに、

王様とか皇帝とかいった一個人の、1人の男性の

性欲を満たすなんていう目的のために

なんで自分たちがこんな犠牲を払わないといけないんだ、

という怨嗟であるわけです

 

 

これは、国が平穏無事に治まっているときなら

さして問題にはなりませんが、

皇帝とか王様への不満が高まって、政情不安になり、

各地で反乱が起きたりして、

ついには王朝が倒されるようなことになってきますと、

それまでくすぶっていた皇帝とか王様への

怒り、悲しみ、恨みといったものが噴出して

王様や皇帝に襲いかかることになるわけなんですよ

 

 

そういう危険が王様にはあるわけなんですね

 

 

また、経済合理性で考えたときにも

後宮の非効率性というのが浮き彫りになってきます

 

 

歴代中国王朝の後宮というのは

何千人という美女を集めて閉じこめていたんですよね

 

 

ここで、男性の性欲というのを考えてみますと、

じつは、たくさんの女性に対して公平に注がれるとは

かぎらないわけなんですよ

 

 

非常によくあることなんですが、

たとえ非常に多数の美女がいたとしても

男性のお気に入りの女性というのは

そのうちのごく少数の女性だけに集中してしまい、

ほかの女性は無視されて

何度も何度もおなじ女性ばかりが皇帝の寵愛を受ける、

ということがよくあるんです

 

 

人間の性愛の不思議なところですよね

 

 

そうなってくると、何千人という宮女のなかには

皇帝の目にまったくとまらないまま

十数年たって

女性としての魅力的な盛りを過ぎてしまう例も

でてくるんですよ

 

 

これは非常にもったいないことだと思います

 

 

そんなわけのわからない後宮なんかに閉じこめられていなければ、

市中で金持ちの男性とか、美男と恋愛、結婚して

その女性も幸福になれたかもしれず、

また市中の男性は男性で

そのような美人と縁することができたわけですから

 

 

そういう非効率があるんですね

 

 

このようなマイナス面がどうして生じてきたのかといいますと、

王様とか皇帝とかいった

たった1人の男性に、

想像を絶するような幸福、快楽を供与しようとしたからなんですよ

 

 

1人よりは2人、2人よりは3人、

そうやって美人の数をどんどん増やしていって、

ついには、何千人という美女でもいればきっと

王様や皇帝の快楽も何千倍になるに違いない、と思ったのでしょう

 

 

でも、王様や皇帝とはいっても生身の人間ですからね

 

 

使える時間は1日24時間に限定されており、

一晩で抱ける女性はおそらく1人なわけなんですよ

 

 

毎晩毎晩違う女性を抱いても

1年で抱ける女性は365人

 

 

そして先ほども申し上げたように、実際には

皇帝や王様は特定の女性を気にいってしまう可能性がけっこう高く、

その女性は何度も寵愛を受けることになるため、

皇帝がめぐりあう女性の数は実際にはもっと少なくなるんですね

 

 

以上のようなことを考えるなら、

自分ならどうするか

 

 

自分なら、商業サービスというものを

利用しよう、と思うんですよ

 

 

王様や皇帝だけしか利用できないような後宮をつくるんじゃなくて、

市井の人間なら誰でも利用できるような

風俗店のようなものをたくさんつくります

 

 

その風俗店にはキャストの女性は徴発されるのではなくて

自分の自発的な意思で就職するものとして、

高給を保証し、引退後の年金制度なども手厚くします

 

 

強制的に徴発するのではなくて、また

王様や皇帝以外にも利用できる人間は存在するというわけですから、

王様や皇帝に恨みや怒りが集中することを

避けることができるんですね

 

 

その風俗店には女性は自分の意思で就職するわけですから、

もちろん、そんなところに就職しないことも

全然かまわないわけです

 

 

市井の金持ちと結婚したい、

自分の意中のイケメン男性と恋愛したいと思う女性は

そのようにすればいい

 

 

いっぽうで、お金をたくさん欲しい、

自分の美貌を手段としてそれを換金するという戦略をとりたい、

という女性には、そのルートが提供されるわけなんですね

 

 

王様や皇帝は特権をもって相手に強制するのではなくて、

自分も1人のお客として

そのような商業サービスを利用する、というわけです

 

 

自分個人でいうと、

自分がかりにそのように王様や皇帝のような力を持ったとしても、

その程度で十分満足できるような気がします

 

 

ただし、道徳だの健全な社会だのなんだの言って

そのような商業サービスすら規制しようという勢力にたいしては

きわめて厳しい態度をとらざるをえないでしょう