なぜCUTIE STREETは韓国で大ブレイクしたのかーー。

今月ソウルで取材したWeverse Con Festival。
現場で目撃したCUTIE STREET人気とその背景について、Yahoo!ニュースに寄稿しました。https://t.co/eyuEeOyPe6

 

 

 

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「かわいいだけじゃ、だめですか?」

軽快なポップサウンドに乗せたサビが響くと、会場は大きな歓声に包まれた。6月7日、ソウル・オリンピック公園(KSPO DOME・88芝生広場)で開催された「2026 Weverse Con Festival」。CUTIE STREETは、トップバッターとして韓国音楽フェスに初出演を果たした。披露したのは「Overture」「ぷりきゅきゅ」、そして代表曲「かわいいだけじゃだめですか?」の3曲。MCも韓国語でこなし、ステージを盛り上げた。

Weverse Japanが主催したプレスツアーに参加し、その熱気を現地で取材した。13組のアーティストが出演したこの日、会場を埋めた10代後半から20代の男女のなかには、CUTIE STREETのステージを見るためだけに足を運んだファンの姿も少なくない。「韓国語で歌ってくれる姿に好感を持った」「メンバーごとに色が分かれているのが新鮮」「かわいらしい衣装に親しみを感じる」。ファンに感想をたずねると、こんな声が聞こえてきた。

急速な広がりの裏にあったのは、韓国発のグローバルファンダムプラットフォーム「Weverse」との戦略的な協業だ。

左から佐野愛花、梅田みゆ、桜庭遥花、真鍋凪咲、板倉可奈、古澤里紗、増田彩乃、川本笑瑠 (c)2026 Weverse Con Festival
“原宿のKAWAII”を体現する8人組
CUTIE STREETは、アソビシステムのアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」から2024年8月にデビューした、古澤里紗・佐野愛花・板倉可奈・増田彩乃・川本笑瑠・梅田みゆ・真鍋凪咲・桜庭遥花による8人組アイドルグループ。コンセプトは「KAWAII MAKER」。原宿という土地に根付く“KAWAII”カルチャーを、自分たちなりの形で世界へ発信することを掲げている。「MUSIC AWARDS JAPAN 2026」では最優秀ガールズアイドルカルチャー楽曲賞をはじめ複数部門にノミネートされるなど、日本の音楽シーンで着実に存在感を増しているグループだ。

「かわいいだけじゃだめですか?」が韓国で大きな反響
CUTIE STREETの韓国での快進撃の大きなきっかけは、2026年3月26日、韓国の人気音楽番組「M COUNTDOWN」(Mnet)への初出演。韓国語で披露した代表曲「かわいいだけじゃだめですか?」のパフォーマンス映像は、放送後わずか3日間でYouTube再生回数300万回を突破。その勢いは止まらず、現在(6月27日)は1300万回を超える再生数を記録している。楽曲は韓国のSpotify「Viral Hits Korea」、Instagramの「Viral Song」でそれぞれ1位を獲得し、Apple MusicやMelonの主要チャートにもランクインした。

 

この反響を受け、4月10日には韓国語バージョンが正式に配信リリースされた。そして6月5日には、KBS「MUSIC BANK」にも出演し、「ぷりきゅきゅ」の韓国語バージョンを初披露。翌6日には韓国版ミュージックビデオも公開された。番組への出演を重ねるたびに、現地での知名度は着実に積み上げられていった。

その熱量は、ライブの現場にもそのまま表れている。7月に開催される韓国単独ライブ「CUTIE STREET Live in Korea 2026 SUMMER」の2日間公演は、3月に行った単独公演から会場規模を約3~4倍規模に拡大したアンコール公演であるにもかかわらず、発売開始から即完売となった。

音楽番組への出演、楽曲リリース、即完売したライブ。わずか半年足らずの間に、これだけの結果が積み重なっている。日本のアイドルグループが韓国でここまでブレイクするのは、異例のスピード感だ。

 

わずか半年で起きた“異例”の急成長 裏にはWeverseとのタッグ
CUTIE STREETの韓国でのフェス出演に合わせ、6月7日にはソウル市内でアソビシステムの中川悠介代表取締役と、Weverse Japan代表取締役社長のムン・ジス氏によるグループインタビューが開催され、この急成長の背景にあるWeverseとの協業について明かした。

左からWeverse Japan代表ムン・ジス氏、アソビシステム代表取締役 中川悠介氏 (c)2026 Weverse Con Festival
CUTIE STREETが所属する「KAWAII LAB.」は、2025年7月にグローバルファンダムプラットフォーム「Weverse」に公式コミュニティを開設。中川氏は、それ以前と以後の違いをこう振り返る。「Weverseをやる以前であれば、韓国に行ってライブをし、お客さんに見てもらうだけで終わっていたと思います」。しかしWeverseと組んでからは、ライブの実施が決まった時点で、どんなプロモーションを一緒に展開できるかを相談する関係に変わったという。その結果として実現したのが、「M COUNTDOWN」をはじめとする歌番組への出演に伴う様々なアクションだった。

Weverseが提供している、アプリでファンとコミュニケーションを取る際の言語の翻訳サポートに加え、プラットフォームの分析機能を通じてリアルタイムでファンの反応やニーズを可視化できる仕組みも、グループの戦略づくりを支えた。中川氏は「今こちらのファンが何を求めているかを的確に共有しながら、次のステップに持っていけることがすごく強い」と語る。

印象的なのは、韓国独自のファン文化に触れた際のエピソードだ。会場でファンにコーヒートラックを差し入れる慣習について、中川氏は当初「正直そんなことをやらなくていいのではないか」と感じていたという。日本には全くない習慣だったためだ。しかし実際に取り入れてみると、ファンとの距離が縮まる効果を実感し、「やってよかった」と振り返る。「その国ごとのやり方、特徴的なことがたくさんあると思うんですけど、僕たちはやっぱり日本のやり方しか知らなかったので、勉強になりました」

ライブ動員3〜4倍、まさかのインドにも反響
協業の成果は、規模の変化にも明確に表れている。7月のワンマンライブは、3月に開催した単独公演の3〜4倍の規模に拡大した。さらに、韓国の音楽番組出演をきっかけに、これまでほとんど反応のなかったインドや、北米でのストリーミング再生数・セールス数字にも伸びが見られているという。中川氏は「インドって今まで全く反応ない場所だったんですよ。反応ない場所で動いたっていうのが、このK-POPファンダムの流れのおかげなのかなと感じています」と話す。

一方、ムン氏は、こうした成果を後押ししたデータ活用について説明する。KAWAII LAB.がコミュニティを開設した後、Weverseはファンの行動データをプラットフォームの分析機能を通じて提供し、どのような協業を行うか、何から着手するかを検討する材料として活用されてきたという。Weverseは現在、245の国と地域でアーティストとファンをつなぎ、190カ国への物流網も備えるグローバルプラットフォームだ。「日本のアーティストがグローバル市場に進出するときに、Weverseが窓口になれる部分はもう証明されていると思っております」とムン氏は語る。

CUTIE STREET以外にも、Weverseを活用する日本のアーティストは広がりつつある。2025年5月には、香取慎吾が韓国アーティスト以外で初めてデジタルアルバムをWeverse上で発売。YOASOBIのボーカル・幾田りらや、L'Arc〜en〜CielのHYDEも個人コミュニティをオープンした。ムン氏は、こうした事例を積み重ねることで「日本アーティストがグローバルファンたちと出会える様々な機能を提供しながら、アクセスポイントを増やしている」と説明。CUTIE STREETの韓国での成功は、決して単発の出来事ではなく、Weverseが日本市場で進めてきた一連の戦略の延長線上にあるというわけだ。

 

あえて日本語のまま残したサビ
そしてもう一つ、CUTIE STREET側が貫いた創作面のこだわりも見逃せない。中川氏によると、韓国語バージョンでも、「かわいいだけじゃだめですか?」「ぷりきゅきゅ」というサビの核となるフレーズは、あえて日本語のまま残された。韓国でのバズを受けてミュージックビデオを制作する際には、「K-POPらしい仕上がりにすべきか、日本のテイストを残すべきか」社内で相当な議論を重ねたと明かす。最終的に行き着いた結論は、日本発の“KAWAIIカルチャー”を貫くこと。「あの曲は日本で生まれた曲であって、日本のKAWAIIカルチャーの中にあるので、やはり日本のそのカルチャーのままMVを作るべきだ」という話になり、結果として公開後も大きな反響を得たという。

中川氏は「僕たちは変わらず日本で作り上げているものを、今回Weverseさんを含めて歌番組に出られたきっかけをつかんだけど、ウケている理由というのは、日本で作り出しているカルチャーなのかな」と分析。Weverseというパートナーを得たことで、日本のアイデンティティをそのままに保ちながら、韓国という新たな市場と向き合えるようになった。それが、CUTIE STREETの韓国での成功を支える構図といえるだろう。

「私たちにしかないKAWAIIを世界へ」
韓国語のMCに挑戦したステージでは、練習してきたフレーズをうまく言えず、悔しさをにじませた場面もあった。それでも観客からは温かな拍手が送られた。ステージ後の囲み取材でメンバーは、韓国のファンが見せる反応の豊かさについて驚きを語った。「カップケーキみたい」といった、日本では聞かれない比喩表現での称賛に「初めて言われて、なんてかわいい例えなんだろうと思った」という感想も。

「私たちにしかない“KAWAII”を、韓国からまた世界中に広げていけたら」。韓国を入り口に、日本発の"KAWAII"がさらに世界へ広がっていくのか。CUTIE STREETの挑戦は始まったばかりだ。

 

 

 

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『SPECIAL STAGE』 CUTIE STREET - 可愛いだけじゃだめですか? #Mカウントダウン EP.921 | Mnet 260326 放送
Mnet K-POP

 

 


プリキュキュ - CUTIE STREET [ミュージックバンク/Music Bank] | KBS 260605 放送
KBS Kpop

 

 

画像 ポスト YOU TUBE   お借りしました。