台湾語民謡の代表曲『雨夜花』をついに覚えた!! | 台湾華語と台湾語、 ときどき台湾ひとり旅

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日本統治時代の1934年に発表に発表されて以来、台湾でずっと歌い継がれている『雨夜花』。鄧麗君(テレサ・テン)も歌っています。


メロディは静かだけど悲しくはないので知らなかったのですが、実はとても悲しい歌。Wikipediaによると「歌詞は駆け落ちした恋人に振られた後、花柳界に堕ちたある女性の運命を雨の夜の花に喩えたもの」だそうです。


そしてこの雨の夜の花は、台湾の姿とも重なります。日本統治下の、戦後の国民党時代の、絶対的統治者に抑圧され振り回され踏み躙られてきた悲しみの街台湾の運命を、静かに嘆く歌…


ずっと覚えようと思っていたけど、やっと覚えることができました(たまり、とにかく歌詞を覚えるのが超苦手)。歌詞を覚えるために直訳に近い形で訳してみたのが⬇️です。


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雨夜花 雨夜花 

雨の夜の花 


受風雨 吹落地

風雨に吹かれて地に落ちる


無人看見 冥日嗟 

見る人もなく 日も夜も恨めし


花謝落土 不再回

花は地に散り 戻れない

 


 

雨無情 雨無情 

無情な雨は 


無想的前程

我が行く末を思ってくれぬ

 

並無看顧 軟弱心性 

気立ての弱さも顧みられず 


前途 失光明

前途光はもう見えぬ

 

雨水滴 雨水滴 

雨水は滴り落ち 


入 受難池

受難の池に我を引き込む


樣給 離葉離枝 

なぜ枝や葉から引き離すのか


永遠無人 可相見

永遠に誰も 

振り返ってくれはせぬ




そして、白色テロの恐怖を描いた台湾映画『返校』で主人公の女子高生が、愛する高校教師に教えてあげるあのメロディ。『雨夜花』のメロディですね。泣。