※以前3回に分けて書いてたものを一つにしました。
台湾でキャベツのことを「高麗菜」と言うと知ってびっくらこいたのは10数年前。絶対韓国産の野菜だと思ってた!!↓
でも表舞台に登場した歴史は古くないようで、日中、英中辞書にもなかなか出てこない。
1976年の英中辞書
「捲心菜」「黃芽菜」↓
1977年の日中辞書
「捲心菜」「洋白菜」「甘藍」。
1991年の辞書でやっと登場!!
1991年萬人出版社『現代日華辭典』
「高麗菜」
1946年の『國語辞典』
↓高麗菜、記載無し。
1982年『地球 國語大辭典』
↓高麗菜、なし。
1998年『常用中日辭典』(大新書局)
↓高麗菜、無し。
2005年『國語辭典』(世一)
↓高麗菜、無し💧
ただし、
台湾教育部の辞書『重編國語辭典』
には載ってます。発音がgāolìcàiじゃなくてgāolícàiになってるとこが肝ですね。
じゃあ、キャベツのことを昔は何と言ってたのか気になって調べたら、1982年の辞書では「捲心菜」↓
でも、1946年の辞書で「捲心菜」を引くと「椰菜」のことだと書いてある↓。
えっ?「椰菜」って何なん?「花椰菜(ブロッコリー)」なら知っとるけど。と思ってアプリの國語辭典を見たら↓
そして「捲心菜」はなくて「卷心菜」は載っていた↓
更に言うならアプリの兩岸詞典では「椰菜」は記載無しだけど(花椰菜はカリフラワーとして記載)、「捲心菜」はサイコーに詳しく載っている。↓