ほーやーらん(金持ち)とさんじゃーらん(貧乏人) | 台湾華語と台湾語、 ときどき台湾ひとり旅

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台湾語です。今絶賛視聴中の台湾ドラマ『做工的人』は超絶庶民なおじさんたちが一攫千金を夢みる話(?)なのでこの「ほーやー(らん)」も「さんじゃー(らん)」も度々登場。

教育部の辞書に載っている漢字は

好額人(hó-gia̍h-lâng)金持ち
散食人(sàn-tsia̍h-lâng)貧乏人

だが、好額人は「好譽人」と書くこともあるし、『世說台語   河洛話:正解、正則、定音』(黃俊益)によると「豪舉人」と書くのが正しいのだそう(知らんけど)。

散食人も散食人のときはこの字だが、貧乏な、赤貧のという形容詞のときは「散赤(sàn-tshiah)」となるらしい。発音も微妙に違う。

ところで台湾語のsànの声調記号、中国語だと第4声で高い所から下降する音だが、台湾語だと第3声で低い音。だが上の sàn-tsia̍h-lâng のように)変調する時には第2声に変わるので見た目通りの下降音になる。わかりやすいようなわかりにくいような(笑)。

この2つの語彙は台湾語レッスンでもけっこう使ってたなあ。何かにつけて「因為我是散食人(in-uī guá sī sàn-tsia̍h-lâng)」…懐かしい。