12月に読んだ本 | ご飯、ときどき雑記

ご飯、ときどき雑記

備忘録つれづれとバレエ、本、ご飯、季節いろいろ

忙しいときほど本に手が伸びるあまのじゃく



つまり現実逃避ですかしらん(^-^;;




繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史(上)/マット・リドレー
¥1,890
Amazon.co.jp
繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史(下)/マット・リドレー
¥1,890
Amazon.co.jp


一読に値する一冊です。

原題は Rational Optimist (原書websiteはこちら


悲観主義が蔓延する昨今

先がみえない辛さに失望するのではなく

イノベーションが人類の先を照らし

その源となるパワーとは情報とテクノロジーの

「共有」であると喝破した論客の

刺激に満ちた検証。


文化の影響があって遺伝的に人類は変化に

適応を続けてきて、現在の繁栄が

続いているわけですが

それを促す最大のファクターが経済。

交易(人、もの、カネ)が

次へのステップへの

何よりも重要な鍵であること。

そして情報がお互いに「つがう」という

過激で正鵠を射た表現を使っていますが

オリジナルからハイブリッドに情報が

亜種と子孫と思いも寄らぬ枝分かれを

とげるとイノベーションが発生し

問題解決への道が開けてくることに

もっと目を向けようという

メッセージでもあります。


揺らぐユーロ、新興国の成長の翳りという

現時点のグローバルな危機の中で

この一冊を読みながら

さまざまなことを

思い巡らさずにはいられません。

膨大なデータが続くコンテンツですが

ひきこまれてしまいます。




時間はだれも待ってくれない/著者不明
¥2,625
Amazon.co.jp


珍しい東ヨーロッパの2000年以降に発表された

数々のSF&ファンタスチカ(幻想文学、ホラー、ゴシックなどを

すべて包含したもの)作品を編んだ

アンソロジー。

10カ国12作品が収められています。


チェコのミハイル・アイヴァスの作品が読みたくて

手にしましたが

3.11を経験したわたしたちに

ベラルーシの作家 アンドレイ・フェダレンカ

は、「その後の文学」として

その痛みが現実の感覚として迫るものがあります。


比較的マイナーな言語に取り組まれている

翻訳家の方々に敬意を覚えます。

日本語で読めることに感謝!



編集と企画をされた高野文緒氏の

各編への解説もそれぞれの背景を

伝えていて、とても参考になりました。



イヴ・サンローランへの手紙/ピエール ベルジェ
¥1,785
Amazon.co.jp

一気呵成に読み終え

両の頬を涙が

つとふたすじの川に

なった。


「真実の愛」という

気障で安っぽくきこえる

人が求めてやまない

稀少なものが

開くページごとに

静かにひっそりと

行間にあることに

羨望をおさえることが

できないから。

映画もよかったですが

この一冊も。(フランスでヴォードビル賞を受賞)

読み終えてすぐにもう一度

くりかえして

言葉のひとつひとつ、そして

引用をかみしめて

読んでしまいました。


著者は公私にわたり

サン・ローランがデビューしてなくなるまで

50年間のあいだ

パートナーだった人で

現在は故人の作品の保存も含めた

さまざまな文化事業に

携わっています。


これは偶然六本木のTSUTAYAで

見つけたお気に入り。

日本のAmazonのサイトにはなくて

フランスのAmazonのリンクから。

なんとサン・ローランの

デッサンのぬりえ帳があるのです。

ベルジェが企画したもの。

おとなのためのぬりえです。

コレクションのテーマとして

絵画・アートから受けた影響が大きいのも

よくわかるようになっています。


サン・ローランはさまざまな

オマージュをデザインに遺していますが

一番好きなのは

やはりバレエがテーマになった

「ディアギレフ&バレエ・リュス」のものです。




http://www.amazon.fr/Cahier-coloriage-Yves-Saint-Laurent-luxe/dp/2723476103