酸味の強い小さな実
お花やさんの店先で、可愛いピンクのコケモモをみつけた。
別名リンゴンベリー
かなり長い間実物を知らない
空想の世界の植物&食べ物だった。
初めて知ったのはトーベ・ヤンソンの
「ムーミン谷」シリーズの童話の中。
ムーミン・トロールが食べる
ムーミン・ママがこしらえてくれた
コケモモのジャムやパイの味は
どんなものかしらと
想像をたくましくしていた。
コケモモは北欧では
よく見かけられる
寒冷地の植物。
マイナス40度という気温にも
耐えるそうで、暑さは苦手。
日本でも北海道では
たくさん見られるらしい。
ずいぶんと後になって
初めて味わう機会が訪れた。
そして想像をうれしく裏切られた。
コケ=苔と思い込み、
緑のつぶつぶを
思い描いていたのだった。
ピンク色をした爽やかな酸味の
ジャムがのったペストリーに
かぶりつきながら、いたく満足した。
やっと現実に味わえた想像の世界の味。
噛みしめながら、
ジグソーのラスト・ピースをはめこむような
安堵感がじわりとこみあがってきたことを思い出し
花屋さんの店先から
再び歩き出だした。
追記
こちらも大好きなクランベリーは別名「ツルコケモモ」
