「わかる不幸」と「わからない幸せ」があるとしても、
お互いを理解するのを放棄してはならない。
ムッソリーニ・むっふぇー
舞台「ト音」を観劇してきました。
舞台で表現するのは難しい内容をいろんな方法で
実現しようとしていました。
2回観て、それをとても感じました。
簡単にあらすじを書くと
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新聞部に所属する”藤”と”秋生”は誰も読まない校内新聞からの脱却のため、
先生たちのウソを暴くゴシップ新聞へ変更しようとしていた。
また、理系の秀才長谷川は、固有振動数というものを知り、
それを使った物体の破壊を試みていた
その二つが合わさるとき・・・
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みたいな感じです。
舞台自体は前半は伏線を含んだ学校の日常をコメディ風に
後半は伏線回収も含めたシリアスな話となっていました。
全体通したキーワードは「嘘」。
生徒のことを思い、面倒見もいい教師。
厳しく指導して融通の利かない教師。
そして藤と秋生と一緒にばかやってる親友の千葉。
舞台名の「ト音」とは、声の波長から嘘を見抜く装置。
(検索すると名前は違いますがそういうアプリはありました)
この能力を秋生が持っていることから話がシリアスに転じます。
面倒見のよい教師はその場その場にあった嘘を振りまく存在。
融通がきかないのは嘘なく生徒にまっすぐ当たりたいから。
それ以外の人たちも様々な場面で嘘をつく。
まったく嘘なく秋生たちに接する親友の千葉(ただし馬鹿)。
そこからさらに藤と秋生の秘密もあかされるのでした。
それは周りの人たちが気付かないようにきづかってくれたため。
(ただし千葉はのぞく)
それに気づいたときに二人は・・・・・。
千葉という存在。
嘘にも本当にも素直に率直に反応する千葉は、
だまされやすいけど、藤と秋生にはかけがえのない存在。
そのあたりにぐっときました。
お目当ての桜原さんは古典教師の役。
新境地。ヲタク教師。
長台詞をさっそうと話すのは劇への愛か作品への愛か。
普段はないダーク系の衣装もよい感じでした。