ト音 | 無声無形の無文

無声無形の無文

フィクションか、ノンフィクションか。
妄想なのか、現実なのか。

でもその日浮かんだことを書いています。
次の日には忘れてるかもしれないけどね。

忘れてることがありすぎて。
忘れないように出来事を備忘録&日記として
つけることにしました。

「わかる不幸」と「わからない幸せ」があるとしても、

お互いを理解するのを放棄してはならない。

             ムッソリーニ・むっふぇー

 

舞台「ト音」を観劇してきました。

舞台で表現するのは難しい内容をいろんな方法で

実現しようとしていました。

2回観て、それをとても感じました。

 

簡単にあらすじを書くと

***

新聞部に所属する”藤”と”秋生”は誰も読まない校内新聞からの脱却のため、

先生たちのウソを暴くゴシップ新聞へ変更しようとしていた。

また、理系の秀才長谷川は、固有振動数というものを知り、

それを使った物体の破壊を試みていた

その二つが合わさるとき・・・

***

みたいな感じです。

 

舞台自体は前半は伏線を含んだ学校の日常をコメディ風に

後半は伏線回収も含めたシリアスな話となっていました。

全体通したキーワードは「嘘」。

 

生徒のことを思い、面倒見もいい教師。

厳しく指導して融通の利かない教師。

そして藤と秋生と一緒にばかやってる親友の千葉。

 

舞台名の「ト音」とは、声の波長から嘘を見抜く装置。

(検索すると名前は違いますがそういうアプリはありました)

この能力を秋生が持っていることから話がシリアスに転じます。

 

面倒見のよい教師はその場その場にあった嘘を振りまく存在。

融通がきかないのは嘘なく生徒にまっすぐ当たりたいから。

それ以外の人たちも様々な場面で嘘をつく。

まったく嘘なく秋生たちに接する親友の千葉(ただし馬鹿)。

 

そこからさらに藤と秋生の秘密もあかされるのでした。

それは周りの人たちが気付かないようにきづかってくれたため。

(ただし千葉はのぞく)

それに気づいたときに二人は・・・・・。

 

千葉という存在。

嘘にも本当にも素直に率直に反応する千葉は、

だまされやすいけど、藤と秋生にはかけがえのない存在。

そのあたりにぐっときました。

 

お目当ての桜原さんは古典教師の役。

新境地。ヲタク教師。

長台詞をさっそうと話すのは劇への愛か作品への愛か。

普段はないダーク系の衣装もよい感じでした。