昨年の4月

入学した高校に行かずお家生活の息子
入学式前から「行かない」と言われたので、
在籍だけしている状態。


朝、起こす事もない、
学校には「万が一行く時には連絡します」
という事で、毎朝欠席の連絡もしない。


時々私が学校へ行って連絡と配布物をもらう。


それでも学校と繋がっている事は大切な気がして、学校からの連絡や、先生からのコメントは
私の感情を交えずに、事務的にそのまま息子に伝えていた。


必要な、事務的な連絡なので息子も特に嫌そうな顔もせず、自分が選択したり、決めなければいけない事はしっかり答えてくれた。


そして、
中学と違って、高校は出席日数が足りなくなった時点で留年になる事も。
その時はまた何かしらの決断をする事になる。
まだ猶予は十分にあったけれど、後でもっと早く教えてくれれば良かったのに、と言われて後悔しないように早めに伝えた。
伝えるのは怖かったけど必要な事。
これも感情を交えず事実として淡々と伝えた。
(結構、勇気と演技が必要だった)

息子も「わかった。このまま休み続けたらいつ留年が決定になるのか聞いてきて」と言っていた。


日中、毎日息子は1人で自分と向き合っていたのだと思う。
家にいて楽をしているわけじゃなく苦しんでいたと思う。


そんな中、
いつの間にか、リビングに置きっぱなしだった
紐でくくったままの高校の教科書を自室に取り込んでいた。

そして、私に
「お母さん、今度学校行く時に、コレ見てもらって」と国語のワークを差し出した。

自分で勉強してたんだね。
嬉しい感情と健気な息子に気のきいた言葉もかけられなかったけど、
「わかった。」とだけ答えて、早々に学校へ。

担任の先生も「えらいねー」と喜んでくれて、国語担当の先生に見てもらい、先生が赤ペンでハナマルと先生の見ました印鑑押してくれました。(まるで幼児扱いだけどニヤニヤ)


私には、ちょっと嬉しい出来事だったけど、
息子、勉強の事が気になっているのかな?
不安だろうな、
と思うと胸が痛くなってきた・・・。