道東の保存蒸気機関車めぐり、13機目は佐呂間町交通公園に保存されているD51565です。
D51565
1940-12月:川崎車輌兵庫製番2418 配属新潟局配置大館区
1942-11月:秋田区
1943-3月:盛岡区
1968-9月:小樽築港区
1971-3月:鷲別区
1974-3月:追分区
1976-3月:廃車
1976-6月:函館市本通公園にて保存
1989-8月:佐呂間交通公園に移設・保存(スユニ50517+ヨ8017を連結、DE101677も保存)
1940-12月:川崎車輌兵庫製番2418 配属新潟局配置大館区
1942-11月:秋田区
1943-3月:盛岡区
1968-9月:小樽築港区
1971-3月:鷲別区
1974-3月:追分区
1976-3月:廃車
1976-6月:函館市本通公園にて保存
1989-8月:佐呂間交通公園に移設・保存(スユニ50517+ヨ8017を連結、DE101677も保存)
2日目は北見市内での宿泊です。しかしまだ日没まで時間があったので、明日のスケジュールを軽くするために北上して保存機を訪問することにしました。佐呂間駅は49643が保存されている卵原内駅跡と同じ湧網線の駅でした。鉄道の廃止された街はどうなるのか?バスがしっかり地域輸送を担っているのか?答えはノーです。この佐呂間町に行くには札幌から1日1便の都市間バスしかなく、網走や北見からの民営の直通バスすらありません。唯一の交通手段は町営の「佐呂間町ふれあいバス」といった状況です。このバスを維持するために町は苦労されていることでしょう。地域にとっては鉄道のあった時代がどれほど懐かしいことでしょうか。
そんな佐呂間駅跡の佐呂間町交通公園にD51565をはじめスユニ50517、ヨ8017、DE101677が保存されています。機関車の状態は最近整備されたようで大変良好です。ベージュのロッドが気になるところですが、その他はまるで現役機のように黒光りしています。他の車両たちもすべて良好な状態で、荒廃しているものはありません。D51565は廃車後函館に保存され、現地では荒廃状態であったとレポートされています。佐呂間駅の廃止と交通公園の整備に伴いこちらに移設され整備を受けました。公園はとても立派な施設で、DE10以外の車両には大型の屋根がかけられています。駅舎をイメージした展示館もあります。これだけの施設を作ったということは、町も鉄道への思い入れが大きかったのでしょう。
過疎化、人口減少、赤字拡大、こうした理由で北海道の鉄道は次々と廃止されて来ました。廃線が地域の弱体化に拍車をかけていることは言うまでもありません。JR北海道という民間会社の問題ではなく、国策・道策として地域インフラとしての鉄道の存続を考えられないものでしょうか。
※2016年6月13日訪問
※2016年新規訪問数 38機
※累計訪問数 435機
※2016年新規訪問数 38機
※累計訪問数 435機