D51953(豊浦町中央公民館) | 海水浴特急【全国保存蒸気機関車めぐり】

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全国各地470余りの保存蒸気機関車を訪ねています。現在の訪問数450機です。

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第二回北海道保存蒸気機関車めぐり、5機目は豊浦町中央公民館に保存されているD51953です。


D51953
1942-7月:汽車製造大阪製番2234 D5104として胆振縦貫鉄道に納入 配置伊達紋別庫
1944-7月:胆振縦貫鉄道国有化によりD5104のまま転入 配置室蘭区
1947-2月:D51953に改番
1949-3月:名寄区
1952-9月:旭川区
1965-3月:ギースル・エジェクター取付
1974-12月:岩見沢第一区 (岩見沢第一区) 走行距離 2,359,714km D51791
1976-3月:豊浦町中央公民館前広場にて保存


室蘭からは豊浦町に移動しました。北海道太平洋岸最後の保存機関車です。このD51953は財政難による劣化で2003年に解体案が浮上しましたが、豊浦町内外の有志により保存継続活動ならびに整備が行われ、生きながらえた機関車です。

機関車は貴重なギースル・エジェクターが装備されています。国内に保存されているギースル・エジェクター装着車はD51の4機。岡谷の349号機、倉敷の842号機、厚木の1119号機はすでに訪問していますので、
これで全機訪ねたことになります。

D51953は公民館横に保存されています。目の前の通りは一段高くなっていて、機関車を上から見下ろせるなかなかの環境です。機関車の状態は一時荒廃していたということもあり、補修の苦労のあとがうかがえます。キャブ下回りやロッドなど、一部錆が出ている箇所もあります。前回の整備からは3年ほど経過しています。


これは道外の有志による整備です。しかしすでに塗装もかなりくたびれてきています。これは整備後、定期的なメンテナンスが行われていないということでしょう。機関車はどんなに綺麗に再整備されたとしても、露天の環境ではあっという間に荒んでしまうのです。それを防ぐために小まめなメンテナンスは欠かせません。1~2ヶ月に1回油を塗布するだけでも全く違います。

富良野のD51954のように露天であっても素晴らしい状態の機関車はたくさんあります。これらは保存会やボランティアのみなさんが、わが街の機関車として大切にされているからです。このD51953もいつまでも道外有志に頼っていたのではまた解体の危機が訪れないとも限りません。常に見守ってくれる地元のサポーターさんたちが現れてくれることを願って止みません。


※2015年6月26日訪問
※2015年新規訪問数 13機
※累計訪問数  369機