C601(仙台市西公園) | 海水浴特急【全国保存蒸気機関車めぐり】

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全国各地470余りの保存蒸気機関車を訪ねています。現在の訪問数450機です。

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出張で仙台に行って来ました。
仙台といえば、保存蒸気機関車めぐりをするうえで何としても訪ねたい機関車があります。
国内で1機だけ保存されているC60、仙台市西公園のC601です。

C601
1942-11月:日立製作所笠戸工場製番1511 C5927より改造 配置姫路第二区
1953-11月:尾久区
1954- 9月:盛岡区
1968-10月:廃車
1969- 5月:保存 


ご存知のとおりC60は、山陽本線、東海道本線などの幹線の電化に伴い他の路線に転じることになったC59から改造された機関車です。C59は特甲線用のため軸重が大きすぎて、他の路線には入ることができなかったため、従台車を1軸から2軸に変更して軸重を軽減する改造を施されました。1953年 - 1955年と1960年・1961年に国鉄浜松工場と郡山工場で47両が改造されました。C59の戦前型 (C59 1 - 100) を改造した39両には1 - 39の番号が、戦後型(C59 101以降)を改造した8両にはC60 101 - 108の番号が与えられているので、製造番号とナンバーは合致していません。C60は47両製造されたのに1両しか保存されていないのは非常に少ない割合といえます。ほぼ同数49機製造されているC62は5両保存されています。

状態は良くないと以前から聞いていましたが、実際に対面したC601はやはり非常に厳しい状態でした。屋根がない雨ざらしのうえ、かなりの期間整備がされていないようです。あちこちに錆が浮き、キャブ下部などは腐食で穴が空いています。テンダーには雨水が貯まるらしく、この日もテンダーからじゃーじゃーと水が落ちていました。C60最大の特徴である2軸の従台車も、線路とともに地中に埋もれているようです。仙台ではかつて貴重なC61の1号機が解体されてしまった悪夢があります。たった1両のみの保存機、このC601だけは何としても守らなければなりません。


※2013年9月20日訪問
※2013年訪問数 158機
※累計訪問数  210機