先日、剣護身術東京本部にて審査会が行われました。

今回は福岡・兵庫・宮崎から3名の方がインストラクターに挑戦!


その前に5級〜1級までの審査があります。各自積んできた研鑽の成果を見せてくれました。


さて、色々すっ飛ばして

インストラクター審査についての話をしたいと思います。

剣護身術のインストラクター(IR)審査は過酷です。

年齢にもよりますが、

剣流グラップリング、千手、対刃物の組手をそれぞれ2〜3Rこなします。


ただこなすのではなく、

全力でかかってくる現役IRの攻撃に対処するのです。


過去のIR審査でも例外なく皆さんボコボコにされ、呼吸すらままならない、

息も絶え絶えな状態になります。


普通に見ただけだと、単なるイジメにすら見えます。


昔、ある空手の昇段試験で、受審者がただ殴られ蹴られているだけの動画を観た時、

私は非常に不愉快な気持ちになりました。

「これのどこが試験だ」

いびりにしか見えませんでした。


剣護身術のIR審査をみて同じ思いをする人がいるかもしれません。


なので私が感じる事を二点、伝えておきたいと思います。


ひとつ目は、

「全力で攻めてくる相手に自分の護身術がどこまで通用するか試す場である」

という事。

もっと言うと「自分の今の護身術では通用しないことを知る場」

とも言えます。


ここでひとつ伝えておきたいのは、

護身術とは「相手の方が強い」前提だという事です。


自分より強い相手と対峙して、

生き残っていられるか。

そこに護身術の大事な視点があります。


格闘技経験者にありがちなのが、

「本気を出したら俺の方が強い」という

驕りです。

いざとなったら自分の格闘技術で相手を倒せばいい、と考えます。


でも忘れていませんか。

必ず自分より強い者がいます。


自分より大きく、重く、身体も強く、技術もある相手に対してどう生き残るか。

この課題を解かねばなりません。

そして誰も歳をとる、ということも。


相手を倒すことではない、

生き残る事が目的。


そう思って稽古するからこそ、

「負けない戦い」を身につける事が可能になるのです。


二つめは代表の想いです。


黒木代表が「グラップリングが一番重要だ」と仰っている事からもわかる様に、

代表は「芯の通った粘り強い人間」をつくろうとしている様に私には思えます。


もはや道場訓とでも言ってもいい、 


気持ちで負けない

最後まで諦めない


を掴ませる為に、IR審査では敢えて過酷な状況を用意するのではないでしょうか。


IR審査では技術審査がありません。

「既に出来ているものとする」

のです。


では何を見るのか。


人生で起こる絶対絶命の時、乗り越えるのはノウハウではなく、

最終的には「心の強さ」。


剣護身術のIRにはそうあって欲しい、

という願いが込められている気がします。


今回皆さんボコボコにされながらも立派に戦い抜きました。

そこには多くの発見があったに違いありません。


勇気MAX!