「マッサージ」という言葉の効果とは?
こんにちは、小さなお店専門の経営コンサルタントの菅(すが)です。
今回は「 整体院の広告 」のお話の続きです。
前回のお話ではゆる~い感じの整体師 さんからのご相談を紹介したのですが、要点をお話しするとこんな感じ。
・整体師は民間資格なので「 マッサージ 」という言葉は使えない
・でも現実にはすでにそれがかなりうやむやになっている
・実際に「 マッサージ 」という言葉でバンバン宣伝している整体院もある
・お客さんは現実にはその事実が良くわかっていない
・やっぱり整体院でもそういったわかりやすい言葉で宣伝したほうがいいのか?
こんな相談を受けて私はどんなお話をしたのか?
それでは、早速当日の会話をご紹介しますね。
【 ゆる~い感じの整体師 さん 】
「 いや、やっぱり整体でも「 マッサージ 」というわかりやすい言葉をバンバン使って宣伝したほうが、集客できるのか?ってことを知りたいんですよ・・・・。 」
【 私 】
「 そうなんですね。 」
「 あのね、ゆる~い感じの整体師 さん。まず、結果から言いますね。 」
「 お客さんからみてわかりやすい言葉を使って宣伝したほうが集客できます。 」
【 ゆる~い感じの整体師 さん 】
「 やっぱりそうなんですね・・・・・。 」
【 私 】
「 お客さんにとって、わかりやすい表現、イメージしやすい表現を使ったほうが反応率が上がるのは間違いないことですよ。 」
「 ただね、ゆる~い感じの整体師 さん。 」
「 ゆる~い感じの整体師 さんは「 マッサージ 」という表現を使うことをどう考えているんですか? 」
【 ゆる~い感じの整体師 さん 】
「 うーん、正直なところそこはちゃんと住み分けしたほうがいいと思うんですよ。 」
「 きちんと資格を取った人の分野は守らないといけないと思いますし。 」
「 ただ、お客さんから見ると整体もマッサージも違いがないように感じているようなので、わかりやすい表現のほうがお客さんから見てもいいのかな?と迷ってしまうんです。 」
【 私 】
「 そうなんですね。 」
「 でもね・・・・、
『 お客さんから見て整体もマッサージも違いがないように感じている 』
これが本当なら、別に無理して『 マッサージ 』という表現を使う必要もないのでは? 」
「 だって、最初っから区別が付いていないんですから、お客さんから見たら『 マッサージ 』でも『 整体 』でも、どちらでもいいんじゃないんですか? 」
【 ゆる~い感じの整体師 さん 】
「 そう言われればそうかもしれませんね。(笑) 」
【 私 】
「 あとね、一つ聞きたいんですが、今ゆる~い感じの整体師 さんのお店には1か月にどれくらいのお客さんが来てくれていますか? 」
【 ゆる~い感じの整体師 さん 】
「 ○○人くらいです。 」
【 私 】
「 そうなんですね。 」
「 では、そのうち新規のお客さんは何人くらいですか? 」
【 ゆる~い感じの整体師 さん 】
「 ××人くらいです。 」
「 うちはわりと長い期間つづけてきてくれているお客さんが多いので・・・。 」
「 だからこそ、なんとかして新規を取りたいんです。 」
【 私 】
「 なるほど、そうなんですね。 」
「 一か月○○人の利用で××人の新規ですから、新規のお客さんの比率は今はたったの3%です。 」
「 たとえば、『 マッサージ 』という言葉で宣伝して、仮に今の2倍の集客ができたとします。 」
「 それでも新規のお客さんの比率はせいぜい6%とか7%とかそんなもんですよ。 」
「 と、いうことは『 マッサージ 』という言葉で集客しようがしまいが、9割以上の人には関係ないってことです。 」
「 はっきりいってしまうと・・・・、
『 そんなことはほとんどのお客さんにとって関係ない 』
ということです。 」
【 ゆる~い感じの整体師 さん 】
「 そう言われればそうですね・・・・。 」
【 私 】
「 でしょ?だったらゆる~い感じの整体師 さんがやりたいようにやればいいんですよ。 」
「 ましてやそれが世の中のルールからしたら正しいことなんですから。 」
【 ゆる~い感じの整体師 さん 】
「 なるほど・・・。 」
さて、ここで整理しておきますね。
新規の集客ができないとお店の売上は徐々にしぼんでいきます。
それは、経営者さんにとって、とてもつらく不安を感じることでしょう。
ただ、冷静に、
「 今の売上を支えているのはどの部分か? 」
ということを考えてみれば新規のお客さんの影響力ってのは大したことないんですね。
金額ベースで見たら、はっきりいってとるに足らない程度でしかないことがほとんどです。
取るに足らない部分をいくら良くしたって全体の売上はほとんどアップしません。
小さなお店なんですから、できることと、できないことをしっかりと区別することがとても大事なんですね。
逆に、
今の売上の9割を支えてくれているリピーターさんの、利用空白期間がほんの5%短くなるだけで、売り上げはガラッと変わります。
また、同様に、
今の売上の9割を支えてくれているリピーターさんの、平均客単価がほんの5%アップするだけで、これまた売上はガラッと変わります。
もっというなら、
今の売上の9割を支えてくれているリピーターさんの、利用空白期間がほんの5%短くなって、平均客単価がほんの5%アップしたら、もうそれだけで繁盛店です。
大事なのは細かい部分ではありません。
「 どこが売上の一番大きな部分を占めているのか? 」
「 何が売上に一番影響を与えるのか? 」
これだけ注意していければ、あとの部分は適当でも大丈夫なんです。
だから、たいして売上に影響がないのなら、「 自分がやりたい 」そう思うことを優先すればいいんですよ。
我慢したり、不安になって行動する必要なんてないんですよ。
小さなお店であれもこれも、と考えたらそれだけで疲れちゃいます。
疲れた店主の店は繁盛店にはなりません。
経営者ともなれば不安になることもしょっちゅうでしょう。
「 あれもこれもしなくちゃいけないんじゃないか!? 」
そんな気持ちになるのもよくわかります。
でもね、そんな時はちょっと手を止めて考えてみてください。
「 それは本当に大事なことなのか? 」
とね。
意外とたいして意味のないことを必死に考えてしまっているもんですよ。
まじめもほどほどにしておいてくださいね♪
では、以上、
「 整体院の広告に『 マッサージ 』という言葉を使うほうがいいのか? 」
というお話でした。
今回お話した考え方は、以前お話した「 新しいお店の売上が伸びない・・・ 」の記事でお話していることと全く同じです。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
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■ 元気ノススメ