ひっくり返そう | 繁盛店をつくる人材育成の方法

ひっくり返そう


■ 宣伝は誰のため?

今日は先日あるお米屋さんとのコンサルティング中に出てきた会話をご紹介します。

【 お米屋さん 】


「 今年初めのニュースレターで告知したプリペイドシステムですが、
意外とお客さんに好評みたいですでに5~6人申し込んでくれたみたいです。 」

※プリペイドシステムというのは、このお米屋さんで先日始めた料金先払いのシステムです。
1万円を先払いでプリペイドカードを買っていただいたお客さんには1万円の入金で1万500円分のお米を買って頂ける仕組みになっています。


【 私 】
「 ニュースレターにちょこっと書いただけで、それだけ反響があるってことは結構いいですね。 」

【 お米屋さん 】
「 そうですね、実際に利用してくれている方をみると、減農薬の玄米を2袋とか買っていたお客さんが利用してくれていますので、その意味でもいい感じですね。 」


【 私 】
「 なるほど、プリペイドシステムを始めるときに考えていた、

「今の主力商品である減農薬・無農薬の特選玄米を継続して買ってくれているお客さんに何かお返ししたい」

ということがきちんと実践できているってことですね。いいことです。 」

「 ところで、それだけ出足が順調ならもっと宣伝しないといけないですね。 」


【 お米屋さん 】
「 宣伝ですか?とりあえず今カウンターのところに小さなPOPを作って告知はしているんですが・・・。 」


【 私 】
「 いいですね。すでにそこはきちんとしてたんですね。 」
「 でも、こうやって実際にお客さんにいい評価を頂いているサービスなら、もっともっと、宣伝しないとダメです。 」

「 お客さんに好評だったらどんどん宣伝これ基本ですよ。 」


【 お米屋さん 】
「 はあ、そうなんですか? 」


【 私 】
「 そうですよ~♪ 」
「 お客さんの評判に関係なく宣伝すると『売り込み』になっちゃいますが、評判が良かったものを宣伝するのは、
『売り込み』じゃないですからね。」

「 だって、今回のシステムだって、○○さんのところで、お米買ってれば買ってるほど、得することができるシステムでしょ? 」

「 逆に言うと、○○さんのところでたくさんお米を買っている人で、この情報を知らない人がいるとしたら、その人は今損してるってことですよ。 」


【 お米屋さん 】
「 確かに、言われてみればそうですね。 」

【 私 】
「 だから、

『 プリペイドシステムができてお得になりました。お客さんにもご好評をいただいています。

あなたも、 利 用 し な く て 大 丈 夫 で す か ? 』

と、お知らせするのはお客さんのためなんですよ。 」

「 実は宣伝ってのはお客さんのためにするべきことなんですよ! 」


【 お米屋さん 】
「 なるほど!そう考えると宣伝も気が楽になりますね。 」
「 ちょっと動いてみます!! 」


■ ひっくり返そう

いかがでしょうか?
なにか気づきはありましたか?

これ、あんまりよそでは聞かないんですが、実は宣伝ってお客さんのためにするもんなんですよね。

たとえば、今回ご紹介したお米屋さんのプリペイドカードシステムも、

「 10,000円で10,500円分のお買い物ができます!! 」
「 ただしプリペイドカードのご購入の前払いが条件です。 」
「 ぜひ、ご利用ください。 」

と、条件だけ告知して案内すると、それはただの宣伝。


お客さんからしてみたら、

「 あんたのお店が儲けたいから、頼んでもいないのに、売り込んできた。 」

こう感じてしまいます。


ところが、これをお客さん目線でひっくり返して表現すると、こうなります。


「 いつも当店をご利用いただいてありがとうございます。」

「 ところで、

『当店のこだわりに共感して、安心でおいしいお米をいつも買っていただいているあなたのために何かお返しをしたい!』

そんな思いで○月よりスタートしたプリペイドシステムが、大変ご好評をいただいているのをご存知ですか? 」

「 10,000円にてプリペイドカードをご購入していただくと、10,500円分のお買い物ができるお得なシステムです。 」

「 面倒な手続きは必要ありません、次回ご来店の際に店頭にて「プリペイドカードで買いたいんですけど」と一言声をかけていただくだけで大丈夫です。 」

「 たった、それだけのことで1年間で考えると結構な節約になると思います。 」

「 いつも当店をご利用いただいているあなたに、損をしていただきたくないのでご案内しました。 」


こう書いたらどうでしょう?

言っていることはおんなじでも、受ける印象はまったく違いますよね?


こうなると告知している内容は同じでも、『売り込み』ではなくて『お客さんへの気遣い』になるんです。


確かに、こうやってきちんとした文章でお客さんに自分の思いを伝えていくのはなれないと大変な作業です。

でも、そうやってお客さんの立場から考えた文章を書けるようになるってことは、

「 それだけお客さんのことを考えているお店になる 」

ってことです。
それは大きな違いになりますよ。


不況だ~、不況だ~。


と暗示のようにあちこちで耳にするような今の状況だからこそ、

「 お客さんの立場で考える 」

そんな当たり前のことが一番の「繁盛への秘訣」なんだなぁ・・・。
そう感じることが多い今日この頃なので、今日はこんな話をしてみました。


ぜひ、今の自分のお店のチラシやPOPニュースレターなどを見返してみてください。

もし、お店側の告知ばかりだったとしたら、
「ひっくり返して」お客さん目線で宣伝してみませんか


きっと、お客さんは喜んでくれますよ。