白夜行(ドラマ)をみて(動あり)
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東野圭吾さん原作の「白夜行」のドラマをレンタルして今全11話見終わりました。
いやぁ、なんとも切ないお話でした。
内容は、親の売春で娘(雪穂)はある男に裸の写真を撮られていた。その時男の息子(亮司)が現場を目撃し、自分の父を殺す。雪穂は亮司が初恋の相手だったため、自分を売った母親に濡れ衣をきせる為自殺と見せかけ殺す。本当は真相を隠す(亮司を守る)ため自分も死ぬつもりだったが生き残ってしまい、二人の関係を伏せることでそれぞれの身を守り生き抜くため雪穂は亮司の元から去る・・・。年月が経ち、お互いが高校生になったときに偶然再会し、共生の道を選び、殺人事件の真相に関わる人間を次々と消していく。時効まで逃げ延び二人で太陽の下を歩くことが出来るのか・・・?
こんなストーリーです。
フィクションですけど、入り込んで見てしまいました。
この事件を担当した一人の刑事が
「この子達を捕まえられんかった私が悪いんです。」という台詞があります。
確かにそうかもしれません、でも子供たちはなぜその時自首しなかったのでしょうか?
まだ若かった(11歳)から?
怖かったから?
お互いを守るためにやったことだったから自首すると殺人の意味がなくなると思った?
多分お互いを本気で好きだったからではないかと ───
時効が成立したら太陽の下を手を繋いで二人で歩きたかった、ただそれだけの夢・・・
ウソをウソで塗り固め、影で生き延びる人生に未来はない。
わかってるんだけどそれしか生きるすべがない・・・。
勝手な見解ですが、この子供たちは悪くないと私は思いました。自首すれば人生がやり直せたかもしれませんが、それは望まなかった。自分たちのしたことはいけないことだとわかっていたけど、その時はただ愛する人を守りたかっただけ。これもひとつの選択だったと思います、たとえ自分を偽る醜い(みにくい)人生だったとしても、、、。
悪いのはこんな境遇に身をおかせたこの子達の親です。
子供を育てるというのは相当の覚悟と責任が必要であり、やり直しがきかないことを再確認しました。
つめかみをする雪穂に虚しさ(むなしさ)を感じました。
きっと人それぞれ感じ方が違うんじゃないかなぁと感じる話でした。
小説家ってどんな頭してんだろう、天才ですよね。