「Windows 10 Anniversary Update」は、1年前にリリースされた「Windows 10」にさまざまな機能を追加、拡張、修正し、8月2日に無料で提供される予定だ。

 Anniversary Updateの初期バージョンは、「Windows Insider」プログラムに参加しているテスター向けにリリースされており、その機能の詳細は明らかになっている。

 本記事では、Anniversary Updateで新たに追加される主な機能を画像とともに紹介する。


「Microsoft Edge」ブラウザの拡張機能やその他の改善点

 拡張機能はウェブブラウザ上で動作するちょっとしたプログラムであり、ダウンロードすることで新たな機能を追加できる。これは「Google Chrome」や「Firefox」といったブラウザでは既におなじみの機能だ。

 「Windows 10」で新たに導入された「Microsoft Edge」ブラウザは、「Windows 10 Anniversary Update」から拡張機能をサポートするようになる。

 サポートされる拡張機能には「AdBlock」や「Evernote」、「LastPass」(パスワードマネージャ)、「Microsoft Translator」(ウェブページの内容を自動的に翻訳する機能であり、50以上の言語に対応している)、マウスジェスチャ、「Reddit Enhancement Suite」などがある。

 また、「Microsoft Office」をインストールしていなくても、Edgeブラウザ内でOfficeファイルの作成や編集、閲覧を可能にする拡張機能も用意される。

 Edgeブラウザでは、拡張機能の他にも、お気に入りのサイトやウェブアプリをタブとしてピン留めし、ブラウザ上で常に開いておけるようにする機能も追加される。


スタートメニューのちょっとした変更

 スタートメニューにも変更が加えられる。

 Windows 10のスタートメニューについては、根本的なデザイン変更がなく、おなじみのアプリケーション一覧が左側に、タイルメニューが右側に表示される。

 とは言うものの、変更されているところもある。新しい見た目のスタートメニューでは、「すべてのアプリ」一覧がデフォルトで左側に表示されるようになる。そして常に表示されるようになるこの一覧の上部には、ユーザーの「よく使う」アプリと「最近追加されたアプリ」が表示される。Microsoftは、アプリにアクセスする際のクリック数やスクロールの手間がこの変更によって減るはずだと述べている。

 スタートメニューの「電源」と「設定」「エクスプローラー」のリンクはメニューの左端に新設された列に押しやられ、アイコンとその名称ではなく、アイコンのみが表示されるようになる。

 タブレットモードにおけるスタートメニューの見た目も刷新されている。「すべてのアプリ」リストは、「Windows 8.1」のスタート画面を思い起こさせる全画面メニューで表示される。

 ユーザーからはあまり歓迎されそうにもないが、スタートメニューに表示される広告が増加する。Anniversary Update以降のWindows 10では、スタートメニューに表示されるMicrosoftのおすすめアプリの数が5本から10本に増える。「Promoted Apps」とMicrosoftが呼ぶこれらのアプリは、スタートメニューのタイルとして表示される。これには2種類あり、1つは「Microsoft Store」のアプリへのリンク、もう1つはMicrosoftによってユーザーのPCに自動的にインストールされたものだ。