Windows 11で［スタート］ボタンが中央に配置されることに違和感を感じる人が多いようです。慣れてしまえばそれほど不便ではありませんが、長年使い慣れたWindowsのユーザーインターフェースが変わったことで、なかなか慣れないのかもしれません。
また、［スタート］ボタンが中央にあるため、タスクバーにアプリアイコンが増えると［スタート］ボタンが左にずれていき、使いづらいと感じる人もいるようです。
このように、［スタート］ボタンが中央にあることに不満がある場合でも、Windows 11の設定を変更するか、フリーソフトウェアを使用することで、［スタート］ボタンを左側に移動することができます。特に、フリーソフトウェアを使えば、Windows 10のインターフェースにより近づけることが可能です。それでは、［スタート］ボタンを左に移動させる方法をご紹介します。
［設定］アプリで［スタート］ボタンを左側にする
Windows 10のように［スタート］ボタンを左側にするには、「設定」アプリを起動し、［個人用設定］－［タスクバー］画面を開き、「タスクバーの動作」を展開、「タスクバーの配置」欄のプルダウンリストで［中央揃え］から［左揃え］に変更すればよい。［個人用設定］の［スタート］ではなく、［タスクバー］にある点に注意してほしい。
「設定」アプリで［スタート］ボタンを左側にする（1）
「設定」アプリを起動し、［個人用設定］の「タスクバー」画面を開き、「タスクバーの動作」欄を展開、「タスクバーの配置」のプルダウンリストで［左揃え］を選択する。
［設定］アプリで［スタート］ボタンを左側にする（2）
［スタート］ボタンが左端になった。しかし、［スタート］メニューはWindows 11のままである点に注意してほしい。［スタート］メニューをWindows 10風にするには、フリーソフトウェアを利用する必要がある。
ただ、［スタート］ボタンの位置が左側になるだけで、［スタート］メニューの構成などは変わらないので注意してほしい。また、Windows 10ではタスクバーを左側や右側、上側に移動できたが、Windows 11では下側に固定されており、移動できない点にも注意が必要だ。
マイクロソフトが『コントロールパネル』廃止を明言
Microsoftは最近、長年搭載されていた機能の廃止を次々に進めています。特に印象的なのは、WordPadが2023年9月1日に廃止されると発表され、Windows 11 24H2では完全に削除されることが明らかになったことです。また、Microsoftは長くWindowsユーザーに親しまれてきた「コントロールパネル」の廃止も明言しており、近い将来、完全に削除される可能性が出てきました。
さらに、2024年8月19日には「System configuration tools in Windows（Windowsの構成設定ツールについて）」という新しいサポートページを公開し、Windows 11や10でのカスタマイズ方法について詳細に説明しています。このページでは、初めて「コントロールパネル」の廃止と「設定」アプリへの置き換えが計画されていることが明らかにされました。
Microsoftの説明によると、コントロールパネルは様々なアプレットを通じて、システムの日付や時刻の設定、ハードウェアの調整、ネットワークの構成など多岐にわたるオプションを設定できるものだとされています。しかし、説明の最後には「現在、コントロールパネルはよりモダンで洗練された設定アプリに置き換えられつつあり、廃止に向けたプロセスが進行中です」とも述べられています。
さらに、現行のコントロールパネルは互換性のために残されているとのことですが、できるだけ設定アプリを利用するよう推奨されています。
コントロールパネルの廃止については、2011年頃からたびたび話題に上っており、初めて設定アプリがWindows 8で導入された際のスクリーンショットから、コントロールパネルが廃止されるのではないかという憶測が流れました。また、2015年にはMicrosoftの幹部が「最終的には設定アプリがコントロールパネルに取って代わる」と述べるなど、廃止に関する噂は絶えませんでしたが、今回の発表がMicrosoftが公式に廃止を明言した初めてのケースとなります。
現在のところ、Microsoftはこのページ以外でコントロールパネルの廃止について明言していませんが、廃止は避けられないとみられており、近い将来、非推奨機能に関するドキュメントに「コントロールパネル」が追加される可能性があります。もしそうなった場合、2025年にリリース予定のWindows 11 25H2で完全に削除される可能性があります。