幾田りら、逆から読んでも幾田りら!?Xでバズった”名前の奇跡”とは


【結論】「幾田りらって逆から読んでも幾田りら」は昔からのネットミーム(ギャグ)です


最近、X(旧Twitter)で「幾田りらって逆から読んでも幾田りらなのすごいな」という投稿が話題になっています。


これを見て「どういう意味?」「本当なの?」と混乱してしまった方も多いのではないでしょうか。結論から言うと、これは昔からインターネット上に存在する「ギャグ」や「ボケ」の一種です。



X(旧Twitter)で見た「すごいな」の本当の意味とは?

投稿にある「すごいな」という言葉は、幾田りらさんの名前が本当に回文(逆から読んでも同じ言葉)であることへの感嘆ではありません。


そうではなく、一瞬「そうなの!?」と信じさせて、相手に逆から読ませようとする、その手口やジョークの切れ味に対する「すごいな」という意味合いで使われています。


多くの人がこの言葉に引き込まれ、まんまと試してしまう、その巧妙さを称賛する言葉なのです。



実際に逆から読むと「ら・り・た・く・い」→もちろん同じにはならない

実際に「いくたりら」という言葉を逆から読んでみると、「らりたくい」となります。


当然ながら、「いくたりら」とは全く違う言葉になります。これはひらがなだけでなく、ローマ字で試しても同様です。


「ikutarira」を逆から読むと「ariratuki」や「raritakui」となり、やはり同じにはなりません。この「違うじゃないか!」と気づくことこそが、このジョークの狙いなのです。



「まんまと騙された!」と思わせることが目的の「釣り」や「ボケ」

この投稿の本当の目的は、見る人を「まんまと騙されたってこと?悔しい笑」という気持ちにさせることにあります。


これは、インターネット上で古くから見られる「釣り」と呼ばれる手法に似た、一種の言葉遊びです。


投稿を見た人が真に受けて一生懸命に逆から読む姿を想像したり、「違うじゃん」というツッコミが入ったりすることを含めて楽しむ、高度なコミュニケーションなのです。




なぜこのギャグは面白い?つい試してしまう「二段構え」の仕組みを解説

この一見すると意味不明なギャグが、なぜこれほどまでに拡散し、人々を楽しませるのでしょうか。


その裏には、人間の心理を巧みに利用した「二段構え」の仕組みが存在します。



言われると真偽を確かめたくなる人間の心理を利用したジョーク

人は「〇〇って実はこうなんだよ」と断定的に言われると、その真偽を自分の手で確かめたくなるという心理が働きます。


このジョークは、その心理をうまく利用しています。


「え、そうなの!?」と一瞬信じてしまい、わざわざ頭の中やメモ帳で逆から読んで確認してしまうのです。この「確かめる」というワンクッションが、ジョークへの参加意識を生み出します。




真に受けて逆から読んでしまう人を見て楽しむというネット文化

このギャグのもう一つの面白さは、その「二段構え」の構造にあります。


まず、投稿者がボケを投げかけ、それを見た人が真に受けて逆から読んでしまう、というのが一段階目。


そして、その様子を見た周りの人たちが「騙されてるな」と笑うのが二段階目です。


このように、騙される人とそれを見る人の両方が存在することで、このジョークは成立し、インターネ

ット上で長く愛される文化となっているのです。




元ネタはいつから?「逆から読んでも同じ」系のギャグの歴史

この「幾田りら」さんのネタは最近になって急に生まれたものではありません。そのルーツは、インターネットの歴史の中に深く刻まれています。



2ちゃんねる時代から存在する古典的なインターネット・ジョーク

データベースの情報によると、この種のギャグは、X(旧Twitter)はもちろん、その前身であるTwitterや、さらに昔の2ちゃんねるが誕生するよりも前から存在する、非常に古典的なものです。


時代に合わせて題材となる有名人の名前は変われど、人をからかう「軽口」や「ボケ」としての構造は、昔から変わらず受け継がれてきました。



本当に逆から読んでも同じ「回文(かいぶん)」との違いとは?

今回の「幾田りら」さんのネタは、回文ではありません。


回文とは、「しんぶんし」や「たけやぶやけた」のように、上から読んでも下から読んでも同じ音になる言葉や文章のことを指します。


今回のジョークは、回文であるかのように思わせておいて、実際は全く違うという「嘘」がポイントであり、言葉の構造としては回文とは明確に区別されます。




「幾田りら」でネタが再燃している理由とは?

では、なぜ今、数ある有名人の中から幾田りらさんの名前がこの古典的なジョークの題材として選ばれ、再燃しているのでしょうか。



名前の響きが「回文っぽく聞こえる」絶妙さ

「いくたりら」という名前の響きは、どことなく回文のように聞こえなくもない、絶妙な語感を持っています。


もし本当に逆から読んでも同じだったら「言葉の奇跡」だと感じさせるような、不思議な魅力が、このジョークの説得力を高め、人々を「もしかしたら」という気持ちにさせる一因となっていると考えられます。



YOASOBIのボーカルとしての圧倒的な知名度

幾田りらさんは、音楽ユニット「YOASOBI」のボーカルikuraさんとしても活動しており、非常に高い知名度を誇るシンガーソングライターです。


多くの人が知っている人物であるからこそ、このジョークはSNS上で瞬く間に共有・拡散され、世代を超えて多くの人々の目に触れることになったのです。



まとめ:知っていればもう騙されない!SNSで使われる言葉の裏を読もう

今回は、X(旧Twitter)で話題になった「幾田りらって逆から読んでも幾田りらなのすごいな」という投稿の真相について解説しました。


これは、相手を意図的に勘違いさせて楽しむ、インターネットで古くから愛されてきた古典的なギャグです。


もしあなたが「まんまと騙された!」と悔しい思いをしたとしても、それは多くの人が通ってきた道であり、このジョークの面白さを体感した証拠でもあります。


SNSで飛び交う言葉には、時としてこうした遊び心や裏の意味が隠されています。


これからは、少しだけ立ち止まって言葉の裏側を想像してみると、インターネットがもっと面白く見えてくるかもしれません。