これ、別にIBDやクローン病のブログではないのですが、自分にとって旬の話題なので(笑)
何も書かないよりマシかと思うし。
潰瘍性大腸炎やクローン病に代表されるIBD(炎症性腸疾患)では、抗がん剤ステロイドとアザコールやペンタサなどの薬物療法と並行して食事療法が必須です。
基本は
低脂肪
低繊維質
低乳糖
Noミート(肉)
No 香辛料(辛いの)
高カロリー
高たんぱく質
(グルテンフリー)
(砂糖フリー)
めちゃくちゃ難しい条件じゃありません?
ところで私の場合、海外在住のため、入院して栄養注入という選択肢がありません。
炎症期(活動期とも呼ばれる)は流動食で生命の維持だけをひたすら目指す感じで(笑)、水と飴玉(ブドウ糖)、重湯、ココナツウォーター(カリウムやポタシウムがとれます)、ルイボスティーに蜂蜜という感じ。
今回はココアポッドの籾殻のお茶が手に入り、鉄分やミネラルがとれて、牛乳が飲めないのに美味しいココアを飲んでいる感じでストレスも減りました。
何しろ炎症期は、ただの水でも体内に何か入ればその数分から数十分後には差し込み痛と下痢がやってくるので、何も口に入れたくない。
そのうち生命線が短くなりそうな(笑)嫌な予感とフラフラ感と脱水症状の頭痛がひどくなるので、エイや!と200ccずつくらい水分を一気飲みします。
私の経験では冷たいのは飲みにくいし、腹痛レベルがアップします。室温奨励
あ、これは前回の飲み物編で書くべきでした。
今回も命の危険(笑)を数秒ほど感じたので、頑張って温めた豆乳やヨーグルト(乳糖無し)と蜂蜜、今回は日本食店で甘酒を買ってあったので温めた豆乳に入れてハンドブレンダーで滑らかにしたものを飲みました。
さて本題の食べ物ですが、ステロイドが効いてくると調子に乗って限りなく普通食に近い消化の良いものを自分に許してしまうのですが、それが病気を長引かせる元。
経験者は語る、です。
出血や差し込みが完全に1週間以上消えるまでは上記の条件にあったものを、特に繊維は細かく砕いて極少なめにとります。
腸に負担をかけないように、少量をマメに食べます。(食欲なくて食べれないですけど)
肉が食べれないので、高タンパクにするのが大変。特にクローン病ではタンパク質の吸収が低下しているので。卵と絹ごし豆腐や豆乳は欠かせません。
(アレルギーの人は、どうするんでしょう?)
そして私は下記リストに加えグルテンフリー!を強力にお勧めします。なぜなら前回の長~い活動期を終了させたのはグルテンフリーだったからです。砂糖フリーで蜂蜜やアガベやデーツシロップなどお勧め。
今回は異例の短い炎症期で済みそうなのもGFのおかげと30年のキャリア経験の賜物です。
さて、そろそろじゃ何が食べれる?食べているか?の本題に入ります。
ランダムですが羅列するので参考にしてください。
豆腐全般
卵(完全食品ですので毎日でも、私は消化に良い温泉卵を大量に作っておきます)
白米(重湯お粥)
ジャガイモ(マッシュ)
乳糖無しのヨーグルト(低脂肪)
繊維質の少ない野菜(皮は剥く、煮崩れるまで火を通す)
(ズッキーニ、ナス、キュウリ、大根、
ブロッコリー、カリフラワー、アボカド)
なぜか本にはカボチャやサツマイモもありました。ブレンダーでマッシュすることをお勧めします。
私の野菜を選ぶ基準は、煮崩れ煮溶けるものはOKという基準にしています。
あ、だから玉ねぎもOK(私が大嫌いなだけ笑)
トマトは種を取り除けばOK
他の野菜も初期離乳食並に潰せば大丈夫だと思いますが、炎症期は慎重に。
野菜はブレンダーでポタージュスープにします。
缶の野菜や野菜ジュースは栄養素が少なすぎて腸に通すだけ無駄な気がするので私は使いません。
果物もスロージューサーで繊維を除く方法でジュースにするのがベストです。
ジューサーやスムージーミキサーのものは一度濾すくらいで丁度かと。
酸度が高い果物もひどい炎症期は避けます。
絶対避けるのは皮ごと食べるもの。
例えば、ベリー類、ぶどう、ですね。
種ごと食べるキウイも避けるリストです。
お勧めはペクチンの豊富な
りんご、桃、洋梨、は下痢と脱水症状を緩めます。
酵素の多いパパイヤも熟れてソフトなものは調子良かったです。スイカや熟れたメロンも小さく切って。マンゴーはピュレーにして。
もちろん柔らかく消化の良い栄養豊かなバナナは(好きじゃないけど)毎日食べています。
白砂糖は炎症を酷くさせるので、NG。私は蜂蜜。蜂蜜はオリゴ糖が腸内環境を整える乳酸菌の餌になります。オーストラリアや南アの蜂蜜は農家で買うので生で抗生物質豊富で美味しいのです。
とにかく栄養が身体からドンドン抜けていくのですが、カロリーだけでなくタンパク質アミノ酸などを多く取れるように気をつけます。
次回は、私のよく作るレシピ、スイーツを。
(あとがき)
誰も興味はないとは思いますが、私の現在の病状は、ただの胃腸炎かもしれないと、1週間苦しんだものの、出血と差し込み痛の場所と感覚が来た途端、医者に直行しました。
化粧もせず幽霊のようになって100%の確信でIBDの再発を訴えました。非ステロイド系鎮痛剤を処方したドクターだったので、心当たり大有りだからか、検査スキップでステロイドを早めに高濃度で処方してもらいました。(いきなり50mg、私の身長体重では多分過去最高。)
お陰で2日目ですっかり気分が良くなり痛みも10分の1に。今後出血と差し込み痛が止まったらステロイドを減らして、5日後にはアザコールに移行の予定です。
期間が短いので、副作用も無いと思っています。
お肌はやつれながらもすべすべ。これはステロイドの福作用(笑)

