アモール
愛が欲しいと
嘆き悲しむ者たち
愛がそんなに欲しいなら
まず
自分が愛になること
望むものにまずはなること
自分が愛でないのに
愛は来ない
愛は愛のところへ行く
引き寄せられる
しかし
愛にならないのだろう
ないから欲しがる
くれ、と
お前は持っているのだから
ない俺にくれ、と
ないから
もらうのが当然だといわんばかり
愛を吸い尽くす
それでも満足しない
それが愛の本質か?
立ち止まって振り返ってみよ
絞り尽くすのが愛か?
奪って奪って奪って
相手を苦しめるのが愛か?
人を不幸にするのが愛が?
攻撃するのが愛か?
人にマウント取るのが愛か?
人を従わせるのが愛か?
思うままに相手を傷つけるのが愛か?
私は知っている
愛を
奪いに奪うものほど
愛に飢えている
愛がないと嘆く
そして、愛があるものが許せない
人の幸せを許せない
不幸にしてやる
そうやって引きずり下ろす
私は全てをそれも見ている
神もそれを見ている
そんな自分を見て
私や神を
暇なのかと
嘲笑するような目でみるものが
いるが
私は知っている
見られていることを恐れている
愛を貪っていることを
知られたくない
貪る心
怠惰な心
人を許さない心
幸せを喜ばない心
人を褒めない心
それを持っていると
我らに知られたくない
知られるのが怖い
いくら隠しても
それぞれの心の中にいる
神は見ている
知っている
いくら言い訳しても
それからは逃れられない
愛がないと嘆くなら
自分が愛そのものになるしかない
私にどれだけ懇願しても
あいつをやっつけろと
願っても
私は頷かない
自分の心をよく見よ
そして
私たちはいつもそなたを愛している
というだけ