アマテラス
「みなさん、こんにちは。
やっと私の番がまわってきました。

ほかの方が言葉を下ろすのをそばでみていました。
私のような神道系の女性たちは感性の世界に住んでいますので
理論だててお話したり
高度な話をすることは苦手です。
なので、みなさん戸惑うかもしれませんが少しお付き合いをお願いします。



私アマテラスの心というのは大調和の中にあります。当然、皆様の心も大調和の中にあります。
その心を現実化したものが
山であり海であり川であるのです。
そして、太陽、星々であるのです。

私は太陽神と言われましたが、それは私が太陽信仰を説いたわけではないのです。
アマテラスはまるで太陽のようだ 
民を明るく照らす太陽のようだ
そういうことで太陽神として崇められたのです。

でも、私は特別なことはしてないのです。
市杵島姫が同じことを語っていたようですが
道を説くわけでも
主張するわけでもなく
いい話をするわけでもなく
ただゆったりと日常を過ごしていたのです。

とかく主祭神、特に女性の主祭神というと勇ましく猛々しいイメージがおありかと思いますが
私は今の女性たちからすると信じられないほど受け身な存在です。


外国へ行くとお分かり頂けると思いますが
日本人は主張しませんね。
調和的な態度をとろうとしますし、暗黙の了解があります。
外国へいってはそれでは生きていけないと言われますがどうでしょう。
私はそれは日本人
私アマテラスという女性が主祭神である国の特徴だと感じるのです。
男女問わず、私アマテラスの特徴というものが脈々と受け継がれているのです。

もちろん男性もそうです。
男性も時には猛々しい方もいますが
だいたいは調和を大事にする方ばかりです。

ですので、外国からみるととても奇妙なんですね。
何故主張もしない
何も言わないであれだけ調和的な、そして、天皇家という2000年以上続くものかあるのか
大変不思議なのです。

それはほかの国を統括している方々、神々が男性だからなのです。
彼らは主張し道を開き作っていきます。
それは強い男性性なのです。

どちらがいいということではなくて
日本の場合、私アマテラスの特徴がよく現れているのです。




そして、皆さまいろんなご意見をお持ちでしょうが
一つ考えていただきたいのは
何故根源の神は男女をお造りになったのでしょうか。
同じものなら男性、女性どちらかでいいはずなのです。
子孫繁栄も男性同士で
女性同士で出来るように神なら出来るはずです。
でも、そうなっていない。
そこに鍵があると思うのです。


男性が輝くためにと申しますか
男性が男性でいるためには
女性がより女性であること。
また逆も然りで
女性が女性でいるためには
男性がより男性であることだと私は感じるのです。
それは女性が男性に屈服することでも
男性が女性の上に立って君臨することでもないのです。
男女をわけた神の意志を汲んで生きる
これが自然で無理のない生き方だと思うのですが如何でしょうか。


私は主祭神としていままでもこれからも日本育み見守っていきたいと思っています。