本社の統括マネージャーから呼び出された。

 「あまり、水原さんとはしゃべる機会がなかったけれど、どうして辞めちゃうの?期待してるのに。」

 奈央は今までのスタッフのことや、入居者さんの事を洗いざらい話しをした。

  「そうなんだね。まぁスタッフはどこもいろいろあるからね。本当に仲良くやってくれたらいいんだけど。」

 奈央は思った。この人は分かってない。奈央の気持ちは、他のスタッフと一緒にしないで。結局はスタッフのもめ事はうざいとしか思われていないんだ。と、ホーム長の室井に、相談した時と同じく、虚しい気持ちに襲われた。


「高田さんからも聞いてけど、会社としては、若くて真面目な水原さんをなんとしても会社にいてもらいたいと思っています。そこで違うホームに移動してもう一度チャレンジしてくれませんか?」
   
 えっ奈央はびっくりしてしまった。

もう会社に話した時から辞めるか止められるかどちからかだと思っていたので、まさか違うホームの移動を伝えられるとは。

 奈央の中でもこの仕事が好きになってきたため、スタッフのために辞めるのは、何となくしゃくにさわる感じだったため、それならば、承諾した。

 奈央は来月より一番新しいホームに移動となった。