ホームナースから入居者の高橋さんの血液検査の結果が分かったと申し送りがあった。

血小板が少ないため、アザができやすいのではないかと。

高橋さんは、ホームドクターの紹介状を持って急遽総合内科のある病院に、受診し、しばらく検査のため、入院となった。


岡本は「やっぱり私達は無実だったじゃないの。アザが出来やすい体質だって話しだから。」と得意げな顔をして、みんなに話しをしていた。もちろん、津村には岡本の方から連絡をしてあるのだろう。だから”私達”という言葉が少なくとも岡本と津村を表してあることは確かだろう。

 ところが、高橋さんの胸のレントゲン写真に、ひびが2ヶ所まつかった。
       
  担当医によると、これはホームで、できたものだろうとの話しだった。身体のアザは全体的に赤みがかってあたが、確かに胸の2ヶ所のアザは紫から、黄色がかっており、他のアザの色とは明らかに違った。

 奈央は、最近、三階の松永という20代のスタッフから声をかけられるようになったが、その松永から妙な話しを聞いた。
  
  最近、夜間帯で下の階から怒鳴り声と悲鳴が話題になっているのだと。 
  
  津村がいた時は度々そう言うことがあったのだが津村が休暇中の今でも聞こえてくるとのこと。

  しかもその時の夜勤はなんとみんなから、信頼を得ている磯村の時が多いと。

  奈央は耳を疑った。