奈央はやはり憂鬱だった。来月のシフト表に津村の名前があるからだ。

 岡本は「やっと津村さんが、帰ってくるからよかったわ。誤解されて可哀想だったもの。」などと憂鬱な奈央の前で、津村の話しをよくした。

 岡本は元はと言えばそれほど津村に忠誠心などあるはずがない。

 ただこの職場で津村ににらまれればここではやっていけないことは充分分かっているため、忠誠心を見せつけていなければいけないのである。

 奈央はそんな岡本がだんだんと哀れに思えてきた。

そして、いよいよ5月から6月に入った。

 伊藤の代わりに津村が帰ってきた。

 なんとも嬉しそうだが少し照れたような表情もしていた。

奈央を見たが、やはり、無視していた。