もう一人高田の紹介で、青山とういう介護福祉士がスタッフの一人として加わることになった。

高田は、デイサービスはやったことがあるがグループホームは初めてで、緊張しながら数日を過ごした。

オムツなども初めて替えるらしく副リーダーの吉田から伝授されていた。

だが、リーダーの酒田は青山にたいしても、冷たい態度を取り始めたのだ。


「青山さんは仕事が遅い。あれで介福もってんのか。」と。

副リーダーの吉田は「酒田さんはきっと高田さんの紹介で入ったあの二人を恐れてるのよ。酒田さんはヘルパー1級留まりだしね。磯村さんはまだ何も持ってないけど、信頼されてるから免許取ったら脅威だからね。」

吉田は少しおもしろがるように舌を出した。

最近のホームの変化として、高田がホームに出入りするようになってから、それまでとはうって変わってホーム長の室井が居室の階に降りて来るようになったことだ。

みんなは媚び売っちゃって。とまたさらに愛想をつかしている。

入居して一ヶ月の高橋さんのアザはやはり、良くなってはまた出来ている。ホームナースの浅井は来週診察があるため血液検査をしてもらおうかと話している。

また、奈央は最近高田からよく飲みに行こうと誘われるようになった。

何度か断ったが、あまり断ると後々関係がこじれても困るため、奈央は今日、意を決して飲みに行く断ったを承諾した。
 
最初はちょっとした居酒屋で食事をした。
「どう、最近、津村にいじめられたって聞いたわよ。居なくなってせいせいしたでしょう。」

奈央は一瞬返答に困った。


「えぇまぁ。」

「あいつは本当に口が悪くてね。思ったことをストレートに言っちゃうからね。未だにヘルパーの免許も取る気はないし。何か他のことで困ったことがあったら私に言いなさい。」
などと気さくに奈央に話しかけてきた。

そのために奈央は、今までのホームのことを全て話してしまった。それが間違いだったと後で気づくのだが。

奈央はその後、高田のお得意様となっている、カラオケ喫茶に行かされ、朝方帰ったのだ。