はじめまして、マリと申します。
今年2020年3月をもって今の会社を退職し、4月からフリーランスとして仕事をすべく修行中の30歳独身女です。
ちょっと、いやだいぶ長いんですが、最初の記事なので私の紹介をさせてください。
仕事をやめようと思ったきっかけ
仕事をやめよう!と思い立ったのは、2019年11月のことでした。
今が2020年の1月なので、本当に最近のことです。
きっかけは謎の違和感。
それから2019年のはじめごろから始めた断捨離でした。
いわゆる「仕事ができない」
私は現在、都内の小さな動物公園で飼育員をしています。
お子さんたちにポニー乗馬やモルモットの抱っこ体験なんかをしていただく仕事です。
今の会社に勤めて6年。今の部署に来て2年。
いわゆるホワイト会社で、給料は安いけれど暮らしていけないほどではない。
残業もないし、人間関係も良好です。
ただ、ずーっと謎の違和感がありました。
大好きで高校生のころからずっと憧れてきた仕事なのに、なぜか「仕事ができない」んです。
何をやっても覚えが悪い。
何をやっても遅い。
何をやってもミスが多い。
他の人にとって「当たり前のこと」ができない。
自分なりに頑張っているのに。
きっと慣れる。時間が解決してくれる。
そう思っても何もかもが空回り、同期は出世し、後輩にはどんどん抜かされていきました。
何かを変えようとあがいて、あがいて。
「仕事ができる」人にアドバイスをもらいに行ったり、じっと観察させてもらったり。
仕事終わりには関連する習い事へ行き、さらに「お前は体力がない」と言われれば週5でジム通いを始めました。
努力は認めてもらえたものの、やっぱり仕事はできないまま。
なんというか、まるで「マラソン選手が無理してバスケットをしている」感じ。
いいところがまるで出せない。悪いところばかりが目立つ感覚がありました。
「断捨離」との出会い
そんなころに、ふとしたきっかけで断捨離を始めました。
無印良品でパジャマを見て、「あ、パジャマにしてるボロボロのジャージとTシャツ捨てたいな」そう思ったのがきっかけです。
パジャマだけじゃなくて全部やってみようか、とそのまま服の整理を始めました。
断捨離はそのまま引き出し、本棚と広がっていきまして。
ついには押し入れの中身やキッチンの戸棚の中身ぜんぶを引っ張り出す大規模なものに発展。
半年かけて家じゅうをひっかき回しました。
いろんなものを捨てました。
服、鍋、シャンプー、菜箸、洗剤……。
「普通の家にはあるけれど、私の家にはないもの」がどんどん増えました。
「世間の常識」ではなく、「自分の基準でものを選ぶ」ことが日常化していきました。
そして、退職を決意
ちょうどそのころ、新しい上司がうちの職場に転勤してきました。
その上司が昔かたぎの人で、「悪いところは叩く。いいところは黙って見守る」タイプの人。
「仕事ができない」私は徹底的に叩かれました。
愛情を持って、しっかり私のことを見て、伸ばすために叩いているのは伝わってくるんですが……。
ある時、ぽきりと折れてしまったんです。
何をすればいいのか、まったくわからなくなってしまいました。
「ボーナスの査定をしたいから自己評価シートと来年の目標を書いて」
そんな上からの指示に一歩も動けなくなり、未提出のまま締め切り時刻が過ぎるのをボロボロ泣きながら見ていました。
「私も30歳。これでいいのかな」
そんな心の声が耐えがたいほど大きくなっていました。
私は何ならできるんだろう
「当たり前のことができない」私は、じゃあ何ならできるんだろう。
そう考えた時に、ふと思い出したのが断捨離でした。
断捨離するとき、私は「世間の当たり前」を意識的に無視しました。
料理するとき菜箸とお玉と木べらは使わない。無印良品のシリコンスプーンが1本あればいい。
シャンプ―、コンディショナー、ボディソープ、洗顔ソープもいらない。お気に入りの石鹸ひとつとクエン酸があればいい。
そうやって仕事も、自分の肌に合うものを好きなように選べたら?
生計がたてられなければ、貯金を崩すなりバイトするなりすればいい。
まずは大好きなハンドメイドで生計をたててみよう。
マイナージャンルだけど、私が今まで作ってきて一番喜ばれた手製本を仕事にしよう。
そう決意し、職場に退職の意思を伝えました。
いろんな人に助けられて
ハンドメイド作家になると決意してから、いろんな人に相談をしました。
恩師、習い事の先生、ジムの友人……。
たくさんの人が背中を押してくれました。
フリーランスになるということを心配してくれたり、うらやんでくれたりしました。
税金に関する本をクリスマスにプレゼントしてくれた人もいました。
「うちの畑、たまに手伝ってくれたら野菜あげるよ」そう申し出てくれた人もいました。
その中に「ひとつのことで生計をたてるんじゃなくて、二足三足のわらじを履くつもりでやってみたら」とアドバイスをしてくれた人がいました。
「月に3万円の収入を得られる仕事を10個持てば、月収30万円になるよ」と。
そう教えてくれた人は革靴作り教室の先生とwebデザイナー、二足のわらじを履いている人でした。
「デザインもやってみたら? 手製本の中身、白紙だけじゃもったいないよ」
そう勧められ、すぐにデザインスクールの体験予約をしました。
紙媒体のデザインを学ぶつもりでいたのですが、すぐに見つかったのはwebデザインの体験講座だけ。
ところがその講座がすごく面白くて。
webデザインもやってみたい! そう思うようになりました。
さらに私が行った体験講座は、2時間でwebデザイン+webライターの二本立てになっているものでした。ライターの講座も面白くて!
思いのほかwebライターの仕事は門戸が広い。それがわかったので、ライターも目指すことにしました。
だめならどんどん軌道修正すればいい。
ただ自分にとことん向き合って、たくさんの人に喜んでもらえる道を探して。
フィットする暮らしを徹底的に模索しよう。そう決意しました。
そして今に至ります
よし、webライターを目指すならこの体験を思いっきりネタにしてしまおう!
そう決意してブログを作りました。
この猪突猛進フリーランス0年生の体験が誰かの役に立てばいいな。
仕事が嫌でしょうがない人の背中を押せればいいな。
アラサー女の日常が誰かの癒しになればいいな。
そんな思いで書いていきます。
おつきあい願えれば幸いです。