さてさて、いわゆるエンタメに関わったことの無い私がエンターテイメントに関わる人たち。
すなわち、エンターテイナーの資質について文章を起こすなんて、とても大それたことだと思うわけですが。。。
ふと思い起こしてみると、それについて考え始めたのは中学校で吹奏楽部に入部した後のこと。
ところが、実は何だかんだと幼少の頃から触れていた世界ではある。
幼き日の気づいたら発表会なんぞに出ていた時のことは、微かな忌まわしき記憶と共にあるのでここでは語るまい。
とは言え、後々それが役に立つのだから何が役に立つのかわからない。
親には感謝だが、期待外れの始まりでもある。かけた費用はほぼ無駄であったろう。
知識と費用について考えるきっかけにもなったこの時のことは別の物語。あるはずのない機会にとっておこう。
さて、本題に入りましょう。
エンターテイナーとして必要なこと。私が聞き教わったのは大きく次の3つになる。
1.人を魅せる技術
2.人を楽しませる心
3.感情のコントロール
同じ話題、同じ曲、同じ手品などでもやる人によって印象は大きく異なるもの。
練習による技術の蓄積とそれに伴う心の余裕、すなわち自信が大きく差となって結果として現れる。
プロとしてステージに立つ人たちはそれを披露するまで何倍、何十倍もの時間をかけて練習している。
技術習得の時間を入れたら、それこそ何百倍あるいはそれ以上の時間が使われていることだろう。
そうでなくては人を楽しませることはできない。誰もができることをやったって、お金は使われない。
素人の発表会でも人を楽しませるためには、やはりそれなりの時間が必要となる。
踊りにせよ楽器演奏にせよ、それらを知らなくてもできなくても、良い悪いは判断できてしまう。
つまるところ、見ている人の心を動かすことができるか。感動させることができるかどうかが差としてでる。
人とは面白いもので、人と同じことを機械がやっても、すごいと思って心を動かされたと思うことは少ない。
全く同じことをしているのに、印象に残るのは人のやっている方だったりする。
何故か。
それが感動として心に響くものがあるかどうか。すなわち感情を揺さぶられるかどうかである。
ここに目に見えないものが発生する。そう、心である。
これは実に面白い。
つまらぬ自身の経験で申し訳ないが、中学高校と吹奏楽部に所属していた時の話である。
必ず部活には入ることとなっていたため、友達に誘われて入部することとなった吹奏楽部。
忌まわしき過去がここで役にたつ。楽譜が読めたのである。
だがしかし、楽器なんぞ触ったこともない。正確には記憶がない。リコーダーも下手だった。
先生にはだいぶ呆れられていたがやむを得ない。人の3倍はかかってなんとか操作を覚えた。
けど、ど素人の演奏がうけるわけがない。それでもステージはあるのだ。
その場にいて吹かないという手段も思いついたが、あっさりバレタ。。。
欠席を申し出るとダメと言われる。本当に学校へ行くのを止めたくなるほど困った。。。
そこで先輩の助言もあり、考えた。楽器とは何故あるのか。音楽とは何ぞや、と。
漢字は実に便利である。文字をみれば意味があるのである。
そう、楽器とは楽しむための道具、音楽とは音を楽しむこと。
ならば、技術がないならいい音を。心に響く音を出すことに専念しよう。そう考えた。
今思うとこれはかなりとんでもないことで、何と傲慢なことを思いついたのかと恥ずかしくなる。
だがしかし、のちに高校の後輩に演奏方法と同時に心構えとしてこれを教えた。
単に部活の時間を楽しく過ごせるように、演奏を楽しんでもらおうという軽い考えであったのだが。。。
この後輩、コンクールの独奏会で金賞を取ったそうだ。
彼女の努力と資質の結果ではあるが、当人に感謝されたから、少しは役に立ったのだろう。
私自身はソロなんて非難されるだけであったが、良い音を届けると考えて演奏を始めてから拍手をもらえるようになった。
これは自信につながり、なんといってもかなり気持ちよかった。
それからプロの演奏にも興味を持ち、コンサートなどにも通うようになった。
あいにくと大学に行ってからは楽器とは無縁になってしまったが、コンサートに行くのは止めなかった。
そんな時、とあるジャズピアニストとお話させていただく機会に恵まれた。
CD買ったらサインしてくれただけなのだが、気さくな雰囲気だったので調子にのって1つ質問してみた。
いつも楽しそうに演奏していらっしゃいますが、やはりステージは楽しいですか?と。
こんな見るからに素人のアホで生意気でとんでもない質問に、真剣な面持ちでこうおっしゃった。
「聞いてくれる人、来てくれる人が毎回楽しんでもらえるように考えています。
けど、こうしたら楽しいだろうと考えているとこっちが楽しくなっちゃうんですよね!
だからお客様に申し訳ないからもっと楽しいものを提供しようと考えて、こんな歳になっちゃいました(笑」
あの真剣な面持ちから屈託のないはじけるような笑顔。真摯なのに柔らかい雰囲気。
あの時のことを思い出すと感動で今でも涙があふれる。そんな一時でした。
その時思ったというより確信した。技術と心は一つであるべきなのだ、と。
あの時導き出した答えは決して間違いではなかったんだと。
プロと素人の考えが、レベルは天地ほどの差はあれど、同じ方向を向いたと思った出来事でした。
時間をかけて技術を習得し、それを披露することが楽しいと思う心。
これがなくては人を感動させたり魅入らせたりすることはできないと思う。
たまにそんなことはないと言われるが、演奏なりなんなりをしている人が苦しそうだったりつまらなそうにしていたら。
さて、どう思うだろうか。見ている人は楽しいと思うだろうか。
演出の一部としてそういう風に見せることはあるだろう。だがしかし、やることそのものがつまらなかったら。
見ている人もつまらないと思うもの。
十分な技術があることが前提にはなるが、やはり楽しい気持ちが伝わって観客も楽しくなる。
ここで3が重要になる。
そうです。楽しませるのがエンターテイナー。自分が楽しくなくてはならないのだ!
これも自身の経験から思うことだが、ここでは割愛する。
何より、プロがそういうのだから間違いない。
観客を楽しませるためには、自分が楽しくなくてはならない。
つまり、いかなる状況であれステージに立っている間だけでも楽しまなくてはならいのだ。
これはすごく難しいことだと思う。
普通でないことがステージの前に起きたとき、思考から感情まで普通に戻さねばならぬのだ。
その普通でない事柄を切り離し隔離して、思考と感情をステージ用にしなくてはならない。
もしかしたら、人として一番難しいことなのではないかと思う。
たまにステージに立つことを怖いとか辛いと素直に言う人たちがいる。
そんな時、あなたが詰まらなかったら観客も詰まらないと思う。
あなたが楽しいと思うから観客も楽しいと思う。
だから、誰よりも楽しんできなさい。
などと声をかける。多くの場合、うまくいく。
もちろん、これだけで大成功とはいかない。
けど、最終的には人を動かすのは演者の心次第、とは思う。
ついでに、こんなことも言ったことがある。
ステージのうえでは全てがエンターテイメントだ。だから失敗はない。
練習通りにいかなかったら、なんとか誤魔化せ。笑いの種にしてしまえ。
反省なんて終わってからでもできる。けどステージはその一瞬しかない。その一瞬を楽しめ。
などなど。
今思うと、やはり私は傲慢で自信過剰で生意気なのだと思う。
偉大なる先人の経験と知識を、さも我が物のように披露して、何様なのかと思う。
実に恥ずかしい限りだが、恥ずかしついでに公表してしまおう。
批判は素直にお受けします。ただし消しません。悪しからず。
さてさて、こんなことを考えている私です。
信じてもらえないでしょうが、どんなステージだろうとエンターテイナーは尊敬しております。
たしかに趣味に合う合わないの差はありますが、それでも凄い人たちだと思います。
残念ながら、感情優先の世界はあらゆる意味で好き嫌いが優先される世界、コネやら何やらが優先されてしまいます。
よって、優れた演者が売れてるかというとそうでもないことの方が多いかもしれません。
それでも、たまに自分好みの演者さんを見つけると、なんと幸せな出会いなのかと思います。
技術、自信、感情のコントロール
人として重要なことがそろっていないと良いエンターテイナーにはなれません。
まさにお相撲で言うところの心技体です。
エンタメでは、人を楽しませるために自分が楽しむ。そのために練習する。
世のため、人のため、自分のため。すべての調和がとれないと良いものは披露できない。
歌や踊りなんてなくても生きていけますが、古来より人々の生活と共にあったもの。
楽しむ心が日々の疲れをいやし、明日への活力となる。
自分ひとりなら鼻歌でもいいけれど、多くの人を楽しませることができるのは、やはり専門家だけ。
エンターテイナーとして生きる人たちだけ。
生きることは戦いだ。
競馬のCMで使われていた言葉ですが、大なり小なりその通りだと思う。
ならば、やる側にせよ見る側にせよ、楽しい時は共に楽しみたい。
多くの苦労をいやすために、エンタメは存在する。
その世界で生きようとする方々は、やはりすごい人たちだと思う。
その覚悟と努力が報われんことを願って、今日も楽しませていただきます。
さて、ここまでお読みいただいた方がいるだろうか。
もしいらっしゃったら感服いたします!
素人の素人による素人のための文章。流れも悪く内容も薄く飛び飛びで結果ただの概要論。
まさに長文駄文乱文の見本のような、ついでにブログで書くには長すぎるこの文章(と呼んでいいものか)
きっとあなたは物事を理解するに思慮深く我慢強く精神的に屈強な人物とお見受けいたしました。
やはり、感服いたします。
私はエンタメとは無縁の人間ですので、ご指導いただいても活かすことは致しかねます。
こんなことを考えている素人がいると知っていただき、いい暇つぶしができたと思っていただけたら望外の念に堪えません。
お読みいただけたことに深く感謝申し上げます。