撮影最終日
スタジオ撮影と音楽室での撮影
リトルピアニスト・1stアルバム
♪卒業 遠藤紗和
ブルグミュラー25のエチュード
Sana Endo Graduation Memorial Album 2023
BURGMÜLLER 25 Etüden Op.100
発売 2023年9月18日に決定しました
リトルピアニスト・1stアルバム ♪卒業 遠藤紗和 - YouTube
CD版は上のデモから6曲ほど撮り直していますほかもちろんですが音質も落としていません
ベーゼンドルファーの繊細な響きをお楽しみいただけます
#ブルグミュラー #卒業 #リトルピアニスト #25のエチュード #遠藤紗和 #スタジオ撮影 #ベーゼンドルファー
手彫銅板印刷
2024年3月20日追記
***悪徳切手商製のオフセット贋作を暴け***
科学とは机上の空論だけでは成り立たないときもあります
この実験はまさにその一環として行っております
一番末尾にかのピカソ作の銅版印刷の画像をアップしておきますので本物の銅版印刷の特徴をしっかり覚えてください!
****以下は2023年5月13日の記事です
明治初期に作られた手彫切手
一体どのような手法で作られたのか?
またその特徴はどんなものかということを知るために当時とまったく同じ手法で銅板印刷を試みた
さすがに専門の職人でないため、手彫切手と同じものを作ることは出来ないので下の原稿をコピーしてみることにした
バッハによる手書き楽譜 現物はこんな雰囲気だ
この画像を白黒変換したものが下の原稿
極力手彫切手の製作にイメージを近づけるため、使用機器も現代のデジタル機器は一切使わず5倍拡大鏡の下で針を使い銅版に手書きで原稿を写すことにした
使う銅版は 6cm×9cm (竜切手40ピースシートは約11.5cm×18.5cmなのでだいたい4分の1程度のサイズか・・)
実は当初竜切手を模したデザインで同じサイズの原稿に挑戦しては見たのだが、とても素人には不可能な芸当であることがわかり・・・とはいっても一応は本業である美術作家のプライドをかけて極限に挑むため 版面 45mm×60mm のサイズに挑戦した
見てのとおり、大体切手2枚分のサイズだ
前ページの原稿でもかなり緻密だが、このサイズまで縮小するとその緻密さは手彫切手にも迫るものだと思う
縮小率から計算すると最も細い線で0.01mm程度だから、本家手彫切手の10分の1以下だが、果たしてこの細い線がこの後の製版作業で果たしてどこまで表現が可能なのだろうか・・
ちなみに手彫切手類の印線太さが0.07~0.3mm(太い線はこうした細い線を何本か重ね引きして表現されている
もちろん今回そうした表現も織り交ぜ製版してみる
今回、現代技術は一切使用せず、当時とまったく同じ手順で製版、印刷を行ってみようと考えているので乞うご期待を
手順1・・・原版の下準備
銅版表面に耐腐食剤を塗布する
当時ここで何を使用していたかはさまざまな文献をあたっては見たものの記録がなくわからなかったため今回松脂を使って試してみた
針を使ってケガキしやすいように墨で着色(脂、薄め油を硯を使い墨で丁寧に擦った)した松脂を銅版全体に塗布
本当はラッカー系塗料や、マジックで塗りつぶすことを考えたのだが、当時そうしたものはなかったわけで、少しでも当時の技術に寄せるため、この材料を選んでみた
↑ 脱脂した銅版に ↓ 松脂を硯で摩ったものを均一になるように薄く塗布
作業2・・・原稿のケガキ作業
松脂で覆った銅版を乾燥させそこに針を使って絵(原稿)を彫る(ケガキ作業)
これはその後のエッチング(腐食作業)で線を彫った部分だけ腐食液が入り込み銅版を溶かすという技法だ
ケガキ線の太さ、エッチング時間の長さで出来上がる銅板の線のシャープさや明瞭さは決まるそうである
ちなみにエッチング時間が長いと太く濃いがシャープではない線に、エッチング時間が短いほど細く繊細な線描写が可能とのこと
原稿の種類によりこの時間は調整されるようである
今回この検証のために交流のある近所の美術家仲間である版画家さんにご協力をいただいたのだがその方に手彫切手現品を見せたところ当時の職人さんの技術の高さに驚かれていた
またそれらを参考に今回のエッチング時間などを決めていただき作業を進めた
今回の検証の最も苦労した銅版へのケガキ作業だが、SDカード不良のためこの黒い銅版に絵を描いてゆく作業、エッチングのためのマスキング作業などの画像が残っていなかった・・・
この作業が延べ時間でおおむね12時間ほど・・1シート40ピースの手彫製版は一体どのくらいの時間がかかったのだろうか・・・
今回直線は薄くカットしたプラ板を定規代わりに使ったが当時はおそらくセルロイド板を使ったことだろう
作業3・・・原版仕上げ作業
そしてエッチング上がりの原版がこれだ
苦労して針で彫った線がちゃんとうまい具合に溶けて凹んでいるのがわかる
マスキングテープを剥がし、残った松脂を灯油を使い丹念に洗い流し改めて脱脂したものがこちら↓
これが銅版画の原版だ
手彫切手の原版はもっと大きな銅版に40面彫られているわけだが、とにかくその作業が大変なことこの上ない
線が曲がってしまったり、描き損じは論外だが、普通に描いているとついつい針先が当たっている部分以外を手で擦ってしまったりするわけだ、そうすると、いとも簡単に脂は剥がれてしまい銅版地肌が出てきてしまう
そうして露出してしまった部分は改めて爪楊枝を使って松脂でリタッチをする・・
無地の部分の剥離ならまだよいが、既に針で彫った部分周辺がはがれてしまった場合は最悪だ
リタッチした後、線がズレて二重にずれないよう、しっかりと前に彫った溝を綺麗にトレースしなくてはいけないのだがこれだけ精密な原稿のトレースを5倍程度の拡大鏡下で行うのは本当に神経が磨り減る(当時は実体顕微鏡など存在せず、5倍程度までの拡大鏡下で作業をしていたはずなので今回同条件で試してみた)
こうして仕上げた原版がこれである
作業4・・・印刷作業
こうして出来上がった原版を使い印刷を行うわけだが、これがまたなかなかの職人作業・・
インキの載せ方、ふき取りの仕方、ローラーの圧、これらの組み合わせでまったく異なる刷り上りになるわけだが美術版画と異なり今回は切手のような単諧調の版なのでとにかくはっきりした線が出ればよいということで、30枚ほど刷ってみた
版の彫った部分にインキを載せ、余分なインキを掻き取りながら細い溝の隅々までインキを入れ込む
さらに無地部に付着したインキを綺麗に拭き取る
新聞紙で拭き取った後、仕上げに綿の柔らかい布で仕上げ拭き
余分なインキを拭き上げた原版
次に用紙を水に浸し原版に乗せ
ローラーでプレスする
プレスすることで余分な水分は搾り取られ生乾きの用紙が原版にへばりついて出てきた
原版から剥がしてみると・・・
お~~~~
なんか感動・・
元になった画像に近い黄色っぽい紙と、普通の半紙に印刷してみたが、どうも表面がざらついた和紙はインキの載り方にムラがありカスレが多く出てしまうことがわかった
また上の画像を見てもわかるとおり、あれだけ丁寧に余分なインキを拭き取ったにもかかわらず、まったく線のない余白部分にもかなりの色が残っていることがわかる
常々言っていることだが、銅板印刷の場合、無地部にも必ず残留インキがある!という事が今回の検証で証明されたわけだ
またこの後、印線の拡大画像を示すが、この拭き取り作業だが、余白部への残留をなくそうとあまりごしごし拭きすぎると肝心の出なくてはいけない印線まで掠れてしまうから、この余白インキなく、カスレない明瞭な印刷は事実上不可能であることもわかった
今後手彫を画像から見極めるための重要なポイントとしてほしい
拡大画像
余白部に残留インキが残らないように丹念に拭きあげた場合、肝心な印線もご覧のとおり掠れてしまい図柄が出ない
にもかかわらず、余白部にはまだ残留インキがかなり見られる
一方、印線をはっきり出すように印刷してみると、余白部にはこれだけの残留インキが残る
かなりはっきり出るように印刷したつもりだが、それでも部分的にかすれているところがかなり見られる
どうだろう・・こうした特長を踏まえたうえで
これは某有名組織が本物と認定した個体の拡大画像だ
余白部へのインキ付着は全くない事がわかる
それでいて、一切の印線カスレを起こしている部分もない
この個体だが、実はオフセット印刷機による印刷物であること、インキも戦後以降の現近代インキが使われていることが、科学的検証で明らかになった
これが現実である!
またそうした事実を知らず、わが国で最も権威があり信頼性の高い鑑定組織と誤認しているコレクターが実に多いことか、、否、そうしたコレクターがほとんどであるという事実・・・
また過去に骨董商等が、商材として多量に印刷させたこうした近代贋作を現在でもその骨董商たちが、実しやかに本物がどんなものかと、何も知らない素人に偽りの情報と共に売り続けている事実、そうして垂れ流された近代贋作がぐるぐると市場をまわり、今では市場の過半数以上が贋作で埋め尽くされてしまっているという事実
実に恐ろしいことだ・・・
**
今回この記事の掲載を 毒を吐きまくっている、もうひとつのコインアカウントのほうで掲載することも検討したのだが、銅版印刷という現代でも立派な美術印刷のひとつとして絶対的な地位を確立しているジャンルであるため、敢えてこちらのアカウントで掲載させていただくこととした
今後の収集の参考に、また少しでも贋作をつかむリスクを抑えられる手助けになれば幸いである
追加画像を2点
いつもオークションで掲載の特殊撮影で立体感がわかるようにしてみた
銅版の微細な凹みがしっかりと凸状に浮き上がっていることがわかる
これこそが銅版印刷の特徴でありオフセット印刷などの場合こうした特長は一切現れることはない
2023.05.16
追記
原稿上、0.01mm~0.05mmくらいの線(実際のケガキ線太でだいたい0.02mm前後)の非常に微細な線も、エッチング加工を施すと0.05~0.07mmくらいの太さの線になってしまうか、腐食液がけがいた線の内部まで浸透せず線として表現されないことも確認できた
この結果から、鳥切手や20銭系の非常に細く繊細な線を多用している切手で一切カスレがない個体をよく見かけるが、銅板印刷の特性上、非常に怪しいものである
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ピカソの銅版印刷です(コピー品)
エッチング技法ではなく単に針で罫書いただけの版のため線の質感は日本の手彫切手とは若干異なりイギリスのペニーブラックなどと同じ質の線描写ですが、余白部のインキ残りは銅版印刷の絶対的な特徴です!
これがないものは銅版印刷ではありません!
コピーであるにもかかわらず、余白部のインキ拭き残しの特徴がくっきりと出ています
これが銅版印刷です!














































