炭化焼成というものを。。。
昨日の早朝からはじめた第3回窯焚き。。。。![]()
今朝方大詰めを向かえ先ほど無事終了しました~![]()
陶芸の焼成方法は大きく分けて酸素をたっぷり使いながら焼く酸化焼成というものと、窯の中を酸欠状態にしながら焼く還元焼成という方法があります![]()
昔昔、理科の実験でやった酸化と還元の実験。。。
覚えてますか~~~?![]()
ガラス管の中に入れた銅片をバーナーであぶり、そのガラス管の中に酸素を送り込むと銅版が真っ黒に変色。。
その後、酸素の代わりに水素などを送り込むと真っ黒だった銅板がみるみる新品の銅板に逆戻りするというあれ・・・![]()
覚えているわけないって・・・![]()
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そりゃ失礼いたしやした~~![]()
陶芸の釉薬もこれと同じ原理で発色が変わるわけなんです。。
そもそも釉薬というものは石の粉に微量の金属が混ざっただけのもので、酸化や還元と、炎を変えることにより釉薬の中の金属が変色するものなんです![]()
もっとも単純に酸化、と還元。。の2種類だけに分けられるわけではなく、微妙に酸化、とか、右側は酸化気味だが左側は還元気味。。とかも~それはそれは毎回毎回同じ条件で窯焚きをすることが困難を極めるのです![]()
このほかに温度が関係してくるわけですが、、、同じ温度でも、その温度までの昇温時間によって釉薬の溶け方は全く違いこれらの組み合わせで焼きあがったものは全く違った雰囲気に仕上がってしまうほどデリケートなものなのです。。。![]()
これはあくまで炎だけの話でありその前には釉薬の調合で、混入する金属の含有率が0.5%も異なれば全く別物の発色を示すわけだし、使う粘土の中に含まれる鉄分やその他微量金属との反応でもこれまた全く違った表情に・・・・・・![]()
も~~~訳がわからん状態で・・・・陶芸というものの奥深さを今更ながらに感じている今日この頃。。。![]()
当然陶芸を始めてまだ1年も経っていないボクの場合まだその域に到達しているはずもなく、、、、![]()
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とりあえず実験的に、酸化焼成、還元焼成と1回づつ焼いてみて大雑把な雰囲気を感じたくらいかな~![]()
で、今回3回目になるんだけど焼成後、火を落としてから窯の中の酸素を強制的に奪い取りながら薪から出る大量の炭素分を吸着させる炭化焼成。。っちゅうまたまた変てこな焼き方を実験してみました![]()
どんな風に焼きあがるかは全くの予想不可なのですが、師曰く。。。きったなく。。。焼けるそうで・・・![]()
ま~普通は綺麗に焼こうと努力するんでしょうがど~いうわけか陶芸をする人種は変人が多いらしくいかに汚く仕上げるかで苦労しているようで、、、、
ボクの場合特にその傾向が強いわけであり・・・![]()
長くなってしまいましたが、こんな感じで![]()
いつもどおりに窯詰めし、今回は酸化気味、、ほんのり還元程度で18時間強焼いた後。。。
完全に消化作業後薪を投入~~![]()
窯内は1200度以上あるわけだから、当然薪はあっという間に燃え上がり・・・![]()
もちろんこの穴すら塞いでしまうので、窯の中は恐ろしいほどの酸素不足。。
入れた薪は燃焼することができずに強烈に燻るのです。。![]()
で、薪から放出される大量の炭素分が酸素の代わりに焼き物に吸着されてゆくのであります。。![]()
はっきりいってどんな感じに仕上がるか明日の窯出しまでまったく予測不能です。。。![]()
あ~~早くあけてみたい~~~~![]()