こんにちは。

 

あなたの『あるがまま』を解放するカウンセラー

自在人ヒロシです。

 

 

【筋書きのないドラマ】


小学校3年生の夏休みに

仙台に住む親戚の家まで

遊びに行った。

近くの駅まで両親に送ってもらい

ワクワクしながら電車に乗った。


仙台に着くと

ホームでおじさんとおばさんが

出迎えてくれた。


改札を出て駅ビルに入ると

なんと・・・

「マジンガーZ 夏休みフェスティバル」

やっているではないかーーーー!!!

 

おばさんに

「マジンガーZ、見た―――い」

と言うと

「今日は予定が詰まっているのでダメよ!」

と一言・・・・


仕方なく

おばさんの予定とやらに従い

親戚の家に帰宅。


翌日

懲りずに

「今日はマジンガーZ、見に行くーー」

と言うと

「今日はデパートで買い物しましょう。」

「マジンガーZは、また今度ね。」

大人都合の断り文句・・・


大人の「また今度」は

「一生来ない今度だよな」と思いながら

しぶしぶデパートへ向かった。


こうなったら

自分ひとりで

「マジンガーZ」を見に行ってやる!

と心に決めた僕は

チャンスをうかがっていた。


ふと見ると

「買い物カート」が

置いてあるではないか!!


「やったーーチャンス到来!!」

と心の中で叫びながら

僕は

「買い物カート」を

大きな音を立てて

壁に激突させた。


「ヒロシーー何やってんのーー!!!」

とおばさんが激怒。


僕は

「やった!怒った!」

と内心喜びながら

近くの階段を

一目散に駆け下りた・・・・・

 

これで

「マジンガーZ」を見に行ける!!


デパートから

通りにでた僕は

うれしくて

スキップしていた。


さて、駅ビルはどっちかな?


初めての仙台の街は

まるで遊園地のように見えた。

 

初めての仙台の街で

どうやって駅ビルまで

たどり着くのか・・・

 

まず、青葉山を探そう。


僕は

仙台駅についた時

仙台で有名な青葉山に

3本の鉄塔が立っていたのを

見ていたのだ。

 

「青葉山が見えた!」

思わず小躍りした。

 

3本の鉄塔の見え方で

駅の方向を予測し

そちらの方向に向かって

歩き出した。


歩き出すとすぐに

「バス停」が見えた。

 

「バス停」の時刻表に

路線図があったので

駅に向かうバスのルートが

だいたい頭に入った。


これで

「マジンガーZ」を見に行ける!!!


さらに足取りが

軽くなった。


30分くらい歩くと

「駅ビル」の姿が見えてきた。

 

「あとすこしで駅ビルだぁ。」

「俺って、やっぱ天才じゃね」

とテンションMAXで

仙台のメインストリートを

猛ダッシュした。

 

その時・・・

とんでもないのものが

目に飛び込んできた・・・・

 

それは・・・

映画館に飾られた一枚のポスター・・・・

 

そこには

「東映まんが祭り マジンガーZ&ミツバチはっち」

と書かれてあった・・

 

「これは観るしかねんじゃね~」

と即効決めて

母親に渡された

数千円の入った財布を握りしめて

チケット売り場に向かった。


「マジンガーZ」を堪能し

「ミツバチはっち」の最後のシーンで涙し

あっという間の2時間半だった。


映画館を出ると

陽が落ち始めていた。

 

「やべ~早くいかないとマジンガーZ、終わっちゃうかも~」


目と鼻の先まで近づいた

駅ビルに向かって

ラストスパートをかけた。


「この角を曲がれば駅ビルだぁ~」

と胸が高鳴った。

 


その瞬間・・・・


後ろからポンポンと

肩をたたかれた・・・


振り返ってみると

そこには

おじさんと警察官が立っていた・・・

 

 

「あ~あと少しでマジンガーZが見れたのに・・・」

僕はガックリと肩を落とした・・・

 

そのまま交番に連れていかれ

警察官から事情聴取をされ

その日の一部始終を話すと

みんなビックリしていた。


おじさんは

「洋服が似ていたけど

あまりにも自信たっぷりに歩いていたので

声をかけるのをためらったんだよ。」

と話してくれた。


小学生の僕の

【筋書きのないドラマ】でした。

 

余談ですが

翌日、母親が仙台まで迎えに来て

僕は強制送還されました・・・


もちろん

「マジンガーZ 夏休みフェスティバル」は

見ることはできませんでした・・・・


おしまい^^

 

 

 

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私、ヒロシが平凡なサラリーマンから、
あるがままで自由に生きる『自在人』に変化していく過程で、
多くの言葉たちに出逢いました。

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