コバルトブルーのスキンダイビング | windance の亜米利加放浪記

コバルトブルーのスキンダイビング

風の無い日に、ウィンドショップの連中と出かけたスキンダイビングは最高だった。


そこは沈没した巨艦が海底に斜めに突き刺さってできたスポットで、限りなく緑に近いコバルトブルーの海水の向こうにマストや船首が見え隠れし、その周辺に無数の魚が群れを成していた。正午の強い日差しで、水面には透明なブルーの波紋が煌めき、斜め下を見るとブルーの水が明るい緑色から深緑色へと次第に変化しながら果てしない海底へと続いている・・・ 水深はどれくらいなのか想像できないが、眼下に広がる無限のスペースの中を宇宙遊泳しているような錯覚に捕らわれる。


息を止めて頭を水中にダイブし、上半身を半回転させて垂直に身体を伸ばすと足の先まで水中に潜りはじめる。少し遅れてフィンを力強く蹴ると、身体は真下にギュ~ンと加速する。水圧で耳が痛くなる都度、「耳抜き」を繰り返しながら、暗い深緑に変色していく深海に向かって突き進んでいく・・・ 少し息が苦しくなった頃に足元の方向を見上げると、いつしか水面ははるかかなたに煌めき、美しい緑の水が気泡と戯れながら見渡す限りのスペースを満たしている。無重力状態の遊泳を楽しむ瞬間だ。


息が続かなくなると体制を戻して片手を頭上に掲げ、旋回しながら海面まで浮上する。重いタンクもウェイトもつけず、シュノーケルとマスクとフィンだけの軽装備で自在に水中遊泳を楽しむことができるシュノーケリングは、あらゆる束縛から身も心も開放してくれる。