拷問教授との面談
閾値のテーブルを配列に展開する部分には苦労したが、もともとアルゴリズムがシンプルなので、何とか期限内に仕上げることができた。最終課題を提出後、拷問教授からプロジェクトの評価とコメントをもらうことになっていた。
教授の狭い部屋を訪れ、デザイン大学院からcross registerしている、と僕が言ったら、拷問教授はフン、と鼻で笑った。「過去にもデザイン学部に在籍しながらこのコースをとった学生が何人かいたが、皆、途中で投げ出した。あいつらにはついて来られないのだ」 そう(なぜか自慢気に)言いながら、教授は赤字でCと書かれた僕の自由課題を取り出した。
僕は多少不満だったが、当初は実際のリンゴをレンダリングするつもりだったのを、簡単な式で済む等電位面に変更しモデリングの部分を省略したわけだ。まあ、これでよしとしよう。
僕の不満そうな顔を見た拷問教授は、「君には物理学のバックグラウンドがあるように見受けられるが、よくできた自由課題だ。ただ、もっと素晴らしい作品を提出した学生も多かった。」 いったい皆、どんなものを提出したのだろうと、僕は興味津々だった。