初日の課題 | windance の亜米利加放浪記

初日の課題

クラスの初日に課せられた宿題は、面白い三次元モデルのデータを作成せよ、だった。


データというのは、xyzの空間座標からなる数字のリストだ。3次元モデルは通常、ポリゴンという小さな平面に分割して表現される。通常、ポリゴンとしては三角形が使用される。身近にある物体を細かい三角形に落とし込んだ頂点座標の数値データを用意しろ、というのがこの課題の主旨だ。


提出したデータはそのままグラフィックス・プログラムの入力データとして処理され、画面に表示された結果を教授(以下、拷問教授と呼ぶ)が目で見て成績を判断する、ということになる。


これに対して学生は、さまざまな方法で取り組んだ。


ある学生は、便器の正確なモデルを作成し提出した。どうやって測定したのかは不明だが、教授が披露した優秀作品では、教室の大きなプロジェクターに美しい便器の姿が投影された。


別の学生は、自分の顔のモデルを提出した。もちろん、定規で計測するなどという原始的な方法は使わなかった。友人に頼んで自分の顔に縦横の格子をマジックで描いてもらい、それを2方向以上から写真を撮る。あとは複数の写真画像の2次元情報をもとに三次元座標を計算するプログラムを書き、それによって三次元データを自動出力させたのだ。理屈は単純だが、プログラム開発も含めてたったの一晩で仕上げてしまったのは驚異だった。