高度3000メートルへ | windance の亜米利加放浪記

高度3000メートルへ

高度一万フィート、つまり約3000メートルのところまでは道路がある。僕たちはワンボックスカーに乗り込み、うねうねと曲がった山道を走りつづけた。やがて終点にたどり着くと、テントを下ろしバックパックを準備し、車を離れた。


高度に慣れるため、この周辺で一週間、野宿をしながらハイキングする計画だった。空気は薄くなっているはずだったが高山病にかかるほどの高度でもない。寒さ以外は、特に地上との違いはなかった。


しばらく周辺を調査しているうちに、ちょろちょろと音を立てて流れる小川を見つけた。やった!これで水の心配はない。昼間の日光で溶けた雪が山肌をつたって集まり、透明な水の流れを作っていたのだ。僕たちはその近くのフラットな丘をベースキャンプ地と決め、テントを張ることにした。


メキシコとはいっても高度3000メートルになると、さすがに夜は冷え込む。日が暮れてくると、ダウンジャケットを着込んでも寒さが身に染むようになった。焚き火で身体を暖めながら夕食の準備をしたが、僕は一刻も早く暖かい寝袋にくるまりたかった。