冬休みの予定 | windance の亜米利加放浪記

冬休みの予定

冬休みになると、寮は3週間、クローズされる。


誰もが実家に帰って家族と共にクリスマス休暇を過ごすが、僕には行く当てが無かった。高校時代のホストファミリーやガールフレンドは新学期前の夏休みでお世話になったし、他に行きたい場所が特にある訳でもない。友人たちは皆実家に帰るので、どこか行くにしてもひとりぼっちだ。


そんなことをいろいろ考えあぐねていた時、キャンパスの掲示板でおもしろそうな募集案内を見つけた。


「メキシコに行って山登りにチャレンジしよう! 3週間、旅費・食費・宿泊費、全部込みで170ドルぽっきり! メンバー募集中!」とまあ、そんな調子のいい案内に、僕は半信半疑だった。たった170ドルでは旅費にすらならない、どこかにカラクリがあるに違いないと、さっそくツアーの責任者に連絡した。


ダグという名前のツアー・リーダーは、アメリカン・インディアンの血筋を持つ3年生だった。長身に端正な顔立ちで、真っ黒な髪をポニーテールに結い、シェイプアップされた筋肉質の身体で、まるで西部劇にでも出てきそうな風貌だった。