驚異的なエッジ・コントロール | windance の亜米利加放浪記

驚異的なエッジ・コントロール

彼らは、エッジをはずさないようにスキーを正確にコントロールしながら、氷の斜面を舞う。エッジ・ウェーデルンやエア・ターンを駆使するので、文字どおりダンスをしながら舞い降りるように見える。


スキーの両端についたエッジをナイフとみなし、これで氷を「切って」いく彼らにとって、スキーは4枚の刃を備えた刀だ。刀で氷を切りつけるように、スキーのトップから斜めに氷の斜面に切り込み、そのまま刃の角度を一定に保つ。スキーのしなりとカービングで緩やかな弧を描いた次の瞬間、反対側のエッジに切り替えてスキーのトップからまた新たな切り口をつくるのだ。エッジという刀の扱いを完璧に習得すれば不可能ではないが、エッジが切り口から外れた途端、斜面の下まで真っ逆さまに転落する。


チリッ、チリッ、という独特の音を立てて彼らが舞い降りた後には、斜面にカミソリで切り刻んだような傷跡が残る。