ホストファミリーとの絆
留学生が7月下旬に渡米するのは、まだ夏休みの8月いっぱいを、初対面のホストファミリーと十分な絆を作り上げるための時間として活用できるようにするためだ。9月に新学期が始まれば、地元の高校で凄まじいばかりのカルチャーショックが待っている。そんな時の精神的よりどころは、やはり身近で話しを聞いてくれる家族だ。
期待に反して、僕はあまり有意義な成果を上げることができなかった。もちろん毎晩ホストファミリーと一緒に食事をするのだが、そこは一家団欒などという暖かくウェットな雰囲気とは無縁で、子供たちは思いつく限りの悪態をつきながら大急ぎで食事を済ませて自分の部屋へ戻っていく。当然、僕は両親とテーブルに取り残され、週末のパーティーで大人たちに接すると同じように、日本文化についての質疑応答を強いられた。
映画でよく見かけるような笑顔が耐えずジョークを言い合う典型的アメリカン・ファミリーを想像していた僕は、ちょっとショックだった。