カルチャーギャップ | windance の亜米利加放浪記

カルチャーギャップ

裕福なこの家族は、経済力も生活習慣も物の考え方も、日本の僕の家族とは全く異なっていた。


ただし、経済力があるとは言っても、子供たちに多額のお小遣いを与えて好き勝手させ放題ということは決してなかった。ブ~ブ~不平を言いながらも芝刈りやプール掃除をし、無断で外食をすることはなかったが、食卓ではいつも壮絶な兄弟喧嘩が繰り広げられた。未熟で我儘な子供たちなのだが、彼らは成熟した大人として扱われ、家族の一員としての役割が存在し、常に議論があり、葛藤を経験する。


両親や年配者を敬うことを当然のように考えていた僕にとって、子供が親と対等に口をきくということは新鮮だったし、感情的な罵詈雑言は聞くのは嫌だったし、反抗的な子供に対して両親がなぜこんなに落ち着いていられるのだろうと不思議だった。当然、僕はなかなか「家族の一員」という気持ちにはなれなかったが、やがて自分が「子供」として入り込もうとするから無理があるのだということに気づいた。