自家用飛行機
オリエンテーションの最終日に、僕のホストファミリーは西海岸まで自家用飛行機で迎えにきてくれた。
お父さんが操縦する6人乗りのプロペラ機で、奥様と3人の子供に僕を加えると、ちょうど座席がいっぱいになる。このサイズの飛行機に乗るのが初めての僕にとって、「ロッキー山脈越え」は緊張の連続だった。
雲の中を通過するとジャンボジェットでも揺れを感じるのは皆さんご存知だろう。これが6人乗りとなると、ロッキー山間部の上昇気流や乱気流によって、風に揉まれた蝶のようにヒラヒラ・フラフラといった感じになる。スト~ンと機体が落ちると、奥様が「オ~、ジョージ!」(Oh, George!)とため息をつきながら注意をうながす。子供達は慣れっこだ。僕は顔がだんだんと青ざめていく・・・
やがて、気分が悪くなり嘔吐を繰り返すようになった僕を見かねて、近くの空港に連絡して着陸許可をもらい、ホテルで一泊の休憩をとることになった。