かなり前のブログで私の好きなLAにあるテレビ局やラジオ局のご紹介をしたことがありますが、今年に入ってお気に入りテレビ局のフォーマットが変わってしまいました。それはKCET 。
アメリカには民放のネットワークの他にPBSという(Public Broadcasting Service)という非営利の放送局のネットワークがあります。PBS系の放送局は、連邦政府からの助成金や、財団からの寄付、そして視聴者からの寄付で成り立っています。全米の各都市にはPBS系のローカルなテレビ局があり、PBSの放送局が制作した番組を放送しています。PBSの番組内容は民放とは少しことなり、事実を正確に視聴者に伝えるようなリベラルな番組(ドキュメンタリー、インタビュー番組)が多く、PBSの番組こそ、事実のアメリカを見せてくれる媒体で、私の好みの放送局なんです。
ロサンジェルス地域ではKCETがPBS系のテレビ局で、私のようなリベラルな視聴者がこのテレビ局の番組をエンジョイしていたと思います。ここで過去形を使用しましたが、その理由は今年からKCETはPBSでなく、インデペンデント(「インディー」と言ったほうが、日本の方にはピンとくるかもしれませんね。)な放送局になってしまったんです。そして、PBSやPBS系のテレビ局で制作されている番組の放送が全て無くなってしまったんです。なぜ、KCETがPBSから離れたか。それは、PBSの母体との契約料の値上がり(500万ドルから700万ドルに値上げ)と番組編成についての合意に達しなかったことが理由とのこと。そして、昨今の米国での不況ではもちろんロサンジェルス地域の経済にも大きな打撃があり、視聴者からの寄付も激減してしまったということで資金不足も大きな問題だったようです。
ロサンジェルス地域にはKDOCというオレンジカウンティーにベースを置くインディーの放送局がありますが、今ひとつぱっとしない放送局で、KCETもKDOCと同じ類の放送局になってしまう懸念が私の心の中にあります。KCETの社長さんは、ロサンジェルスのKCETとして、今まで注目されていなかった少数民族人口のための番組を充実させてゆくということですが、今のところ私が気に入っている番組はNHKワールドのニュースや番組が少しだけ放送されるようになったこと。それと気がついたところではドイツ放送局のニュースや韓国放送局のドラマも放送されるようになったこと。それでも、なんかピンときません。
1986年にロサンジェルスに来て以来、PBS(Public Broadcasting Service)だったKCETとNPR(National Public Radio)のKCRWやKPPCには私は本当にお世話になってます。それこそ、留学生としてアメリカに到着した1986年7月??日の夜から、KCRWの聴取者となり、そしてKCETは到着した週の週末からお気に入りテレビ局になってしまいました。時事ニュースや経済、政治、文化などの情報源は私の場合かなりこれらの放送局の番組からで、現に1998年に我が家を購入した理由も、”WHICH WAY LA”というKCRWの番組を聴いた後の結論でした。当時の番組の内容はロサンジェルスが将来シカゴの何倍だった
か何十倍だったか忘れましたが、大きくなるということで、クーさんとの相談の結果ロサンジェルスの不動産が高騰する前に購入しておくべきとの結論に達し、即我が家を購入した訳です。(このときは面白いもので、私も仕事の帰り、クーさんも仕事の帰りで、各自別々にそれぞれの車を運転しながら、この番組を聴いていたという偶然の話があります。)1998年は不動産が高騰する前の時期で、このときに物件を購入したのは正解でした。実はクーさんをKCRWに導いたのは私でありまして。。。。。。そうそう、金曜日朝のKPPCでのMorning Editionのブレイクのローカルニュースを伝えるセグメントで、ロサンジェルスがアメリカで一番「無礼(RUDE)」な都市になってしまったそうです。ニューヨークでもワシントンDCでもないんですよ。このカリフォルニアの青い空のロサンジェルスです。
少し話しが脱線したようですが、とにかくこれらのテレビ局とラジオ局は私の米国生活(その大半はロサンジェルスですが。。。)には切っても切り離せない存在なんです。まるで空気のような。。。。。だから、PBSとしてのKCETが無くなってしまった今、私の頭の中ではロサンジェルスの何て言うのか、一つの明かりが消えたようなそんな気持ちなんです。KCETはちなみにSunset Blvd.の東、ハリウッドの東片隅にスタジオがあります。
KCRWとKPPCはラジオ局(これらラジオ局はNPR系で、PBSのラジオ局版と思っていただければよいです。)でKCETと同じような状況に陥らなければと願う限りなんです。最近の連邦議会でPBSやNPRへの助成金をストップさせるような提案が保守派共和党の議員よりあるとのこと。政治家の批判はする気はありませんが、「案の定」って感じで、嫌ですね。
ロサンジェルスの真の「KCET」が消えてしまった今、私の心持は、まるでジョンレノンやレイチャールズやジョージハリソンが居なくなってしまった時のような、心に穴ができてしまった状態でして。まあ、お気に入りのPBSの番組の多くはオレンジカウンティーにあるPBSの放送局であるKOCEでも今年から視聴することができるようになりましたが、KOCEはやはりオレンジカウンティーの保守色が強く私には抵抗があります。
まあ、ポジティブに考えれば、これからはKOCEがKCETに代わりPBSのリベラルな番組をもっと放送するようになるので、KOCE自体もオレンジカウンティーも少しづつリベラルに変わって行くかもしれません。そして、KCETはアメリカで最大のインディー放送局となり、このリベラルな町、ロサンジェルスでインディー放送局の模範を示せるような成功を作ってくれればと応援したい気持ちはたくさんあります。でも、PBSとしてのKCETがなくなったLA、ちょっと違うなあ。
私のKCET、さようなら~!
May your day be calm, clear, and bright.......
追記:夜は自宅で仕事をしながら、バックグラウンドでPBSの番組をつけっ放しっていうこと多いんです。