『事故物件 歪んだ家』観ました。
旧作につき、ネタバレあります。
元作家のヒョンミン(キム・ミンジェ)は、
精神的に不安定な妻ミョンヘ(ソ・ヨンヒ)のために環境を変えようと、
人里離れた一軒家に引越すことに。
破格の値段で手に入れたその家は広くてきれいな建物でしたが、
鍵のかかった倉庫からしょっちゅう物音が聞こえ、
不気味な気配も感じられます。
ミョンヘは悪夢を見続け、
以前よりさらにイライラするようになってしまいます。
ある日、倉庫の物音にぶちギレたミョンヘは、
鍵を破壊して中に入ります……
韓国の事故物件ホラー映画です。
物件に瑕疵があれば販売時に告知の義務があると思うけど、
ここの不動産会社は一切の事件を隠したままで、
聞いてもはぐらかし、ついには連絡がつかなくなりました。
韓国の法律には詳しくないのですが、
これはあかんよね。
(^_^;)
そして、そのせいもあって、事件の全容がよくわからない……
一応、はじめの家族の妻がおかしくなって、
養子として引き取ったこどもに多額の保険金をかけて殺したという事件があり、
次に住んだ家族もその影響を受けて、
こどもを殺して自分達も死んだようで、
この家に今いるのはその、次に住んだ家族の霊でした。
殺された子達も養子だったそうで、
ヒョンミンとミョンヘ夫妻にも養子として迎えた少女ヒウがおり、
この子が実質主人公みたいになってました。
実子もいて、ちょっと育児ノイローゼの状態にあるミョンヘを見てると、
なぜ養子を迎えたのか不思議……
決して裕福じゃないし……
(^_^;)
あと、冒頭、ミョンヘが飛び下り自殺しようとしたときに、
引き止めた末っ子ジウをベランダから放り投げるシーンがあるんですが、
これは冒頭に持ってくるシーンじゃないでしょう。
そのあと、ミョンヘがジウと話すシーンがありますが、
ヒウのリアクションなどからも違和感がありありで、
後半、それは彼女の妄想で、
ジウはもう死んでいたとわかるんやけど、
いや、わかってたよ、冒頭見たもん。
ネタバレを冒頭に持ってくる意味がわからん。
ミョンヘはかなり悪夢を見てて、それが現実と区別がつきにくく、
だからジウを放り投げるシーンも彼女の妄想だったかも……としたいなら、
そのあとのジウと会話するシーンは違和感がないようにつくらないと。
いや、この子、ほんまはいないやろって、
ずーっと思いながら見てるの、ちょっと冷めるやん……
もとの家族の謎(夫とこどもを殺した話しかないので、
妻は生きている?)や、
次の家族の謎(やっぱり夫の幽霊はいない)、
あの倉庫は結局なんなん?など、
よくわからないまま、
ミョンヘとヒョンミンも取り憑かれて終わり。
とりわけ気になるのが、一家のお兄ちゃんの存在。
幽霊たちは養子にこだわってるみたいなので、
実子であるお兄ちゃんがターゲット外なの、しかたないのかもしらんけど、
幽霊がうようよいる家で、
もとから様子のおかしいお母さんがさらにどんどんおかしくなっていくのに、
ひとりだけずっとスマホでゲームとかしてて自室にこもってて、
ひょっとしてお兄ちゃん、クライマックスまで、
この家に何が起きたか気づいてない?
なんでそんな設定??
(^_^;)
途中の食事シーンで、なぜか夫婦とヒウしかいなくて、
おかしくなったお母さんが謎の臓物料理をふるまいはじめて、
お、お、お兄ちゃんーーーー!!っと叫んでしまったけど、
次のシーンで、ふつうに学校に行こうとして部屋から出てきてて、
ビックリした。
(^_^;)
どういう家族の描きかたなん?
てなわけで、あんまり面白くはなかったです。
ブログタイトルは、冒頭お葬式のシーンで、
ヒウに謎の男が名刺を渡すところから。
霊を見てしまったヒウに、そのことをほのめかしつつ、
その男は「家で困ったことがあったら電話して」と言うのです。
ヒウは自分のスマホがないので家の電話でこの名刺の番号に電話しますが、
すぐにミョンヘにばれてしまいます……
……それだけ。
え??
霊能力探偵ちゃうの??
助けにきてくれないの???
なんやったんよ!!
おおい!!どないなっとんねん!!
┐('~`;)┌
良かったところは……あんまりないけども……
幽霊のこどもたちがずっとヒウを守ろうとしてくれたのが健気でした。
自分達は怪我だらけで
恐ろしい目に遭って亡くなったと思われるのに、
優しかった。
かわいそうにもほどがある!
(*`Д´)ノ!!!
あと、ミョンヘが、幽霊の奥さんに、
「良い人のふりをするのやめたら?」と言われるシーンで、
僕の母上が「いや、この人、全然良い人ちゃうで」と冷静に返事したの、
面白かったです。
(≧▽≦)アハハ
気の毒な人ではあるけど、たしかに良い人ではないな。
僕の母上はこどもを大切にしない人に厳しいよ!
あたりまえ!
へっぽこハンターコトワでした!
(^o^ゞ