文博で『異界へのまなざし あやかしと魔よけの世界』という展覧会を観てきました。
妖怪や魔物などの世界について、江戸時代の人たちはどう感じていたのか。
絵や工芸品、文献から読み解き、
そういったものの災いを避けるためのまじないや魔よけグッズも紹介。
ボリュームもあって、興味深い展覧会でした。
常設作品が多いのか、500円くらいで見ることができて、
すごくお得感もありました。
(≧▽≦)アハハ
入ってすぐくらいに、
河鍋暁斎の「刑場図描絵」がついた羽織がいきなりきて、
なかなかの迫力!
拷問の末に処刑された人たちの絵で、
『食人族』のジャケ写を思い出した。
( ̄▽ ̄;)
たくさん展示されてた百鬼夜行の冊子は妖怪百科事典みたいで、
正直ほしい……
不思議な属性を持つ妖怪たち、おもしろい!
餓鬼の生態についても興味深い記述がありました。
炎しか食べられない餓鬼が炎を呑み込む様や、
人糞しか食べられない餓鬼が厠の外にたむろしている図などがあって、
「○○しか食べられない」とか「異様に○○を食べる」とか、
そういう食べ物のことで執着がある話が好きなもんで、
めちゃくちゃじっくり見てしまった。
(≧▽≦)
もちろん、飢えた人たちの喩えだとは思うけど、
「炎しか食べられない(でもたぶん喉が焼けて激痛)」なんて、
どういう経緯で考え付いたんだろう?
土蜘蛛之草紙の長い巻物の展示もおもしろい!
蜘蛛というより、巨大な人面ダニって感じの絵がかなり不気味!!
源頼光に腹を切られて成敗されたとき、
その腹からこどもの土蜘蛛が散って……という描写があって、
「ご婦人だったのか……」と思いました。
(^_^;)シツレイシマシタ
もともと土蜘蛛というのは、
朝廷に従わない土豪の人たちを指す言葉だったそうで、
おじいが「おじいはこれから土蜘蛛って名乗る!!」と言ってました。
(≧▽≦)アハハ
おじいは琉球の人なので、琉球を搾取した日本政府に恨みがあるよ!
土蜘蛛上等!!
(*ノ゚Д゚)八(*゚Д゚*)八(゚Д゚*)ノィェーィ!
こんな感じで、中央政権にとって邪魔な人たちを化け物に見立てるのって、
ひどい差別意識だよね!
(*`Д´)ゴルア!!
そして、こういう喩えって、当時の人ならすぐわかるだろうけど、
ほかの時代の人になるとわからなくなっていくんだろうなあとも思いました。
差別意識はなくなってほしいけどさ。
ファンタジーの裏に実はなにがあったか、知っておきたいよね?
ジョージ・ルーカスが、
『スター・ウォーズ』シリーズの反乱軍の人たちについて、
「80年代の自分達なら一目で「ベトコンがモデルなんだな」とわかるけど、
今の人たちには伝わらない」って言ってたの、思い出した。
仕方ないんやけど、
でもその喩えによって、なにを言いたいかがわかるだけに、
やっぱり勉強しておきたいポイントやんな~!
魔よけやまじないコーナーもおもしろくて、
ほんとに見ごたえのある展覧会で、大満足でした!
\(^o^)/
ブログタイトルは、京都の町屋なんかで屋根の上に乗ってる、
鍾馗さんという神様の小さな人形のことから。
こんなやつ。
あれは魔よけの意味があるというのは知ってたけど、
めちゃくちゃ強力で要注意なんだって。
置いたら災いが跳ね返って近隣の人のところに行ってしまうので、
設置するときは近隣の人に断りを入れる必要があるって、
書いてありました。
や、それ、バルサンやん!?っと、爆笑してしまいました、
へっぽこハンターコトワでした!
(≧▽≦)アハハ