広い心、楽観主義、尽きることのない好奇心 | へっぽこハンター日記

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新米ハンターのコトワがハンティングした音楽、映画、書物や芸術一般について語ります。

アマゾンプライムの海外ドラマ『スタートレック:ピカード』観ました。

おもしろかったです。

ドラマは続き物につき、感想にはネタバレ若干あります。

 

 

宇宙艦隊を引退後、

実家であるフランスのワインシャトーで暮らしているピカード(パトリック・スチュワート)。

そこへダージ(イサ・ブリオネス)という若い女性が訪ねてきます。

 

彼女は自宅にいるところを何者かに命を狙われ、

なぜか脳裏に浮かんだピカードを頼ってきます。

 

ピカードは彼女の顔が、

かつて殉職したアンドロイドのデータ少佐(ブレント・スパイナー)が描いた絵にそっくりなことに気づきます。

彼女は人間として暮らしていましたが、

実はデータの娘にあたるアンドロイドだったのです。

 

データを守れなかったことを悔いているピカードは彼女を守ろうとしますが、

謎の追手により彼女は殺害されてしまいます。

 

詳細を調べるうち、彼女には双子のアンドロイドがいることがわかり、

そちらにも殺し屋が来るだろうと思われるため、

今度こそデータの娘の命を守るため、

ピカードはふたたび宇宙への旅に出ることにします…

 

 

 

『スタートレック:ネクストジェネレーション』(通称TNG)がめちゃくちゃ好きな人間にはたまらない、

ジャン=リュック・ピカード艦長のその後を描いたドラマです。

 

語り出したら止まらないくらい、とても好きなドラマなんで、

気になって仕方がなかった続編。

とてもおもしろかったです。

 

『スタートレック』は基本的に一話完結のドラマシリーズですが、

この『ピカード』は全10話でひとつのお話になってます。

 

それがね~、よくできていて。

ラスト2話くらいで話の全容がバチッと見えてきて、

そういうことだったのか!となって。

おもしろい!

 

 

そんで、いろいろあるけど、

やっぱりこの人は僕らの艦長や!って感激することがあって…

 

『スタートレック』といえばやはり、SFの姿を借りた社会風刺が持ち味で、

そこもいかんなく発揮されてました。

 

 

今回ボーグのその後が描かれるのですが、

それがなかなか恐ろしくて。

 

全員でひとつの意識を持ち、ほかの星も侵略して、洗脳し同化させる、

あの恐ろしいボーグは現在ロミュランに支配されています。

再生プログラムを受けて、単純労働などを担っていますが、

機械インプラントによる洗脳はそう簡単に解けるものではなく、

さらにロミュラン兵たちからは差別を受けています…

 

壊れたボーグキューブをこんな複雑な気持ちで見つめることになるなんて、

『TNG』のときには思わなかっただろうな…

 

 

ボーグの同化を受けたことのあるピカード艦長は、

ボーグキューブに行くのめちゃくちゃしんどいのですが、

そこに助けがやってくるのも嬉しかった。

 

ボーグといっても全員が悪人ではない。

善人もいるし、今変わろうとしている人たちもいる。

そういう描きかたが『スタートレック』の好きなとこ…

 

窮地になったときに、

ピカード艦長が仰る台詞がとてもよくて。

「我々にはまだあるじゃないか、

広い心、楽観主義、尽きることのない好奇心が」って。

これこそピカード、これこそスタートレックの精神!と思って、

めちゃくちゃ嬉しかった。

 

 

そうなんですよ、

宇宙を旅していろんな文化に出会うけど、

決して頭ごなしに相手の文化を否定しない、

人権問題以外は干渉しない。

今はわかりあえなくても、

いずれ友好関係を持つことができるはずと思って接する。

 

はじめの『スタートレック』(通称TOS)のときには敵だったクリンゴン、

その次の世代の『TNG』では同盟になってる。

時間をかければ、良い方向に向かうはずという、

ジーン・ロッデンベリーの楽観主義的歴史観。

これが『スタートレック』シリーズの肝なのです。

 

なんかほんと、ひさびさにあの世界を覗くことができて、

とても幸せな気持ちになりました!

\(^o^)/

 

 

新しいクルーも個性豊かで魅力的な人たちで、

旧メンバーのゲスト出演はもうめちゃくちゃテンションあがった!

 

調べてみたらアメリカではシーズン2が今年3月配信されるそうなので、

日本はいつになるかわからんけど、

これはまた楽しみです!!

(*゚∀゚人゚∀゚*)♪

そう思うと、ラストちょっと蛇足かなと思ったこと、

続編があるからなのかもな~。

 

 

 

 

あーあーあー胸アツ過ぎるこのショット!!

\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/

あ、ビバリーはこの『ピカード』には登場しなかったですけどね。

次には出てくれないかな~!

 

ほんとに胸が一杯になってとても嬉しかった、

へっぽこハンターコトワでした!

(^o^ゞ