27年前(1993年)に作成したUY-807シングルA1モノラルアンプのメンテナンス
現在2020年2月覚書とす
ドライバーに6267(EF86)を3結にしファイナル管UY-807も3結
約5Wのパワーアンプ
設計値
EP 250V
EG2 250V
EG1 -14.5V
RL 2.5K
Hb0アイドリング 72mA
Hbsig max80mA
Po6.5W
Kf10%
参考)真空管ハンドブックより
症状:カソードゲッター消耗によるファイナル管の電流不安定
B電源平滑用 電解コンデンサー耐圧500V
B電源 C電源ともにシリコンダイオードを使用
念のためにH回路にはハムバランサーを入れている
電流計100mAのそばにC電源(バイアス調整用B型可変ボリューム)を入れている
A級動作なので音量を上げても下げても電流差がそんなに無いけれど、この電流計をパスするスイッチも設けてある
写真は全配線
配線図にある入力ボリュームは取り付けなかった
キャノン入力は不要だったと思う
全配線控え
WEを参考にシアターボリュームをNFB回路に入れたが適正な音量で聞く分には不要だったかも・・
注意
配線図面の〇の中の値と807のカソードにある抵抗は共に10Wタイプで自己バイアスでの使用に使う
固定バイアスでは図面通り
手順
6267とUY807の交換
バイアス調整ボリュームを最小にし
メーター回路スイッチをonにする
入力に音源をスタンバイ
SP端子にスピーカーをつなぐ
電源オンでメータを観察
この回路の場合バイアス調整ボリュームは最小側でも50mAくらいは
流れるので音はちゃんと流れてくる
ハムがあるようならハムバランサーで消す
ノイズが出るようなら真空管の不良>さらに取り換え
10分以上したら電流を60mAに調整する
本来ならば70mA程度だろうが入手が困難になりつつある球なので
60mAとする
最低でも2-3時間以上経過後60mAを確認
以上
この記事は自分以外の方が、将来もし修理してくれるのであれば・・と思い書き残した。