ずっとニコ動の受賞者記者会見中継を見てます……。
芥川賞決定時にはさすがに驚きましたね。
受賞者ですが、

[芥川賞]
朝吹真理子「きことわ」
西村賢太「苦役列車」

[直木賞]
木内昇「漂砂のうたう」
道尾秀介「月と蟹」

芥川賞は納得と驚きが半分ずつですね。
朝吹さんは最初から圧倒的な支持を得て決定したみたいです。
そして、残りのポイントを西村さんが集めてのW受賞となったようです。
朝吹さんはだいたいどこを見ても、受賞の最有力者とされていたようで、納得の結果ですね。
多分、朝吹さんは今回受賞しなくとも、いずれは注目を集めていくようになるだろうとは思うので、今回の受賞は時期尚早かなとも思ったのですが、若い才能が注目を集めることは、やはり必要ですよね。
対して、朝吹さんの経歴と真逆の西村さんは、まさか受賞するとは思わなかった。
才能はあるとおもうんですが、芥川賞に不向きな作風であったので、何回か候補に挙がっていたのですが、毎回受賞は難しいだろうなあと思っていたのに、今回まさかの受賞。
ほんとに嬉しいですね、この結果は。
中毒性が高い作品だけに、とにかく多くの人に読んで欲しかったので。
そして、受賞作の二つとも新潮掲載なんですね。
また、受賞作の発表も芥川賞はかなり早く、すんなり決まったんでしょうね。


直木賞は大方の予想通り。
道尾さんなんかは、もう直木賞狙いとしか思えないような作品。
とはいえ、クオリティは高いので、当然受賞はあるだろうと思っていました。
何より、文春出版だったので。
とにかくようやくの受賞ということで嬉しいです。
木内さんはまだ著作も少ない中での受賞。
時代小説を書かれる作家さんのようで、早速受賞作を図書館に予約しました。
少し個性的な時代小説であるようで、今から読むのが楽しみ。
直木賞も、芥川賞ほどではないですが、決まるのが早かったようです。

そして、受賞者の対比も面白いですね。

朝吹真理子(経歴が華やか)
×
西村賢太(壮絶な人生)

道尾秀介(史上最多の連続候補でようやくの受賞)
×
木内昇(著作も少ない中、初候補で受賞)

とにかく、総じて今回の芥川賞・直木賞については満足のいく結果でした。