まず触れておかねばならないことが、今年でM-1が終了すること。
個人的にはかなり残念ですが、正しい判断ではないかと思います。
今年のラストイヤー組にかなりの実力者が多く、正直来年のことが心配でした。
笑い飯、ナイツ、千鳥、PGB、タイムマシーン3号あたりは全てラストイヤー組ですからね。
結成後10年までという縛りがある限り、どうしても実力者が消えて行くのは仕方のないことでしょう。
新しいプロジェクトに取り組む、とされていましたが、恐らくM-1以上のものは生み出せないでしょう。
しかし、年末を賑わせてくれるような漫才イベントを再び産み出してくれることを切に願いたいと思います。
ファイナリストは以下の8組です。
・カナリア(よしもとクリエティブエージェンシー東京)
・ジャルジャル(よしもとクリエティブエージェンシー大阪)
・スリムクラブ(よしもとクリエティブエージェンシー東京)
・銀シャリ(よしもとクリエティブエージェンシー大阪)
・ナイツ(マセキ芸能社)
・笑い飯(よしもとクリエティブエージェンシー大阪)
・ハライチ(ワタナベエンターテインメント)
・ピース(よしもとクリエティブエージェンシー東京)
正解率は5/8。
この驚きの結果からすれば、まずまずではないかと思います。
千鳥が落ちたことが、個人的にはショックで仕方ない……。
敗者復活であがってきてくれればいいものの……。
間違えても、準決勝と同じネタを敗者復活でもやらないでほしい。
あり得ないくらいにドンズベリしたらしいので。
どうせやるなら、オールザッツあたりでお願いしたい。
正直、予想もしなかったのが、カナリア、ジャルジャル、スリムクラブの三組。
カナリア、スリムクラブに至っては×印つけてましたからね。
スリムクラブはお笑いさぁ~んでコントを見たときは、結構面白かったんですが、漫才はわかんないですね。
カナリアもレカペでの印象が強く、漫才の印象は薄いです。
毎年敗者復活でやってるネタを見るくらいなんですが、まあ無難な感じの漫才をやってるな、というくらいの印象です。
ジャルジャルは、面白いのかもしれないですけど、漫才じゃないですね。
めちゃイケのレギュラー選出といい、今回のM-1といい、ジャルジャルの背後で何か力が動いているような気がしてならないんですが。
昔は好きだったんですが、最近のジャルジャルは嫌いだな……。
それでいうならば、ピースも一緒。
俺が予想にピースをいれたのは、実力があるから、というのではなく、むしろここでもピース推しが働くだろうな、という黒い動きを読み取ってのもの。
そしたら、案の定なので笑っちゃいますね。
ピースはジャルジャルに比べて、まだマトモというか、オーソドックスな漫才をしそうなんですが、まあ変な力が働かない限りはいい成績は望めないでしょうね。
パンクブーブーはやっぱり落ちました。
正直、去年優勝していなかったら、当然ファイナリストの中に入っていたと思うんですが。
M-1的には優勝したコンビの再参加も認めるが、望んではいない、という考え方なんでしょうか。
去年のノンスタの例だと、敗者復活であがってくるかもしれないんですが、最後のM-1の敗者復活でパンブーがあがってくるのは、つまんないですね。
その辺の空気は読んでいただきたい。
笑い飯、ナイツ、ハライチは予想通り。
ハライチなんて、あのスタイルのネタだと飽きられるんじゃないかと多くの人が思っていたように思うんですが、飽きられるどころか、更に洗練されて、ウケ度が増している、というのは驚きですね。
十分に優勝を狙えるでしょう。
とはいえ、ああいう変化球的なスタイルの漫才には審査員は厳しそうだな。
漫才なら何でもいいとしながらも、結局正統派が高評価を受けるという従来のM-1のスタイルには、もううんざりですね。
これも、紳助が審査委員長をやってることの弊害でしょう。
今後、M-1にかわるプロジェクトをやるならば、そこからは是非紳助を外していただきたい。
ナイツは、準決勝のウケはそこそこだったらしいんですが、何とか通りましたね。
これはもう完全に安定度のなせる業でしょう。
ただ、逆に安定しすぎていて、優勝はきついかもしれないですね。
笑い飯はもうネタを見た時点で、当確、くらいの勢いだったらしいです。
準決勝でやっていたネタも楽しみ。
恐らく、一本目は余裕でしょう。
問題は二本目。
最後だからとマジメなチョイスをするのか、それとも今までのようにやりたいことをやるのか。
今から思えば、ハッピーバースデーを歌うというあのネタなんて、ひどいといやひどいですからね、面白かったんですが。
銀シャリの選出は嬉しい。
橋本の才能を是非世間に知ってもらいたい。
正統派というか、もう昭和に戻ったような漫才をやっているコンビがある、ということを関東に知ってもらうだけでも十分に価値がある。
個人的には、ずっと銀シャリ>モンエンだったので、この結果には納得です。
というわけで、半分納得、半分納得いかん、という感じですね。
マヂカルラブリーとか、囲碁将棋とかがあがってきたらおもしろかったんでしょうが。
とにかく、ピース、ジャルジャルあたりはもううんざりですね。
結局、漫才コンテストになりきれてないんですよね、そういうところが。
結局エンターテインメント性重視、みたいなところがM-1にはある。
マヂカルラブリーがあがれなかったことは仕方がないとして、ピースとジャルジャルをあげるのなら、個人的にはラストイヤー組でかつウケもよかったタイムマシーン3号をあげてほしかった。
そして、ピース・ジャルジャルに比べて、格段にウケていた囲碁将棋。
パンブーが敢えて選ばれなかったことには納得なんですが、ジャルジャルをあげるくらいなら、パンブーをあげたほうが、漫才コンテストとしての品格も増すでしょう。
というわけで、ファイナリスト8組の実力の程度はこんな感じでしょう。
あくまでも、漫才の実力なので、芸人としての実力とはまた別物です。
笑い飯>>ナイツ>銀シャリ>ハライチ>>>カナリア>>>ピース>スリムクラブ>>>>>ジャルジャル
面白さの程度でいうと、また別の並びになるんですが、まあ下の三組は変わらないです。
最後に優勝者予想、というか順位予想を。
1.笑い飯
2.ハライチ
3.敗者復活組
4.銀シャリ
5.ナイツ
6.ピース
7.カナリア
8.スリムクラブ
9.ジャルジャル
正直言って、敗者復活組には期待してます。
このメンツなら、ウーマンラッシュアワーも半分より上くらいにはいけるでしょう。
ここから追記。
散々ジャルジャルに対して批判的なことを書いたんですが、準決勝のジャルジャルのネタについてのレポートを見ていると、何か俄然楽しみになってきて、順位予想修正しようかな、なんて悩んでます。
以下、修正版。
1.笑い飯
2.ハライチ
3.敗者復活組
4.銀シャリ
5.ナイツ
6.カナリア
7.ジャルジャル
8.ピース
9.スリムクラブ
こんな感じでしょうか。
実質、5位までは変わってないです。