読売新聞の健康プラスより
和食に欠かせない昆布やカツオなどの「だし」。
そば店の前などで、ふんわりと漂う香りに、食欲をそそられたという人も多いだろう。
中でもカツオだしは、味や香りが良いだけでなく、疲労回復効果もあることが分かってきた。
「味の素」(本社・東京都中央区)が2005年に行った調査では、みそ汁約8杯分のカツオだし(カツオ節25グラム相当)を毎日飲み続けた人たちは、飲まなかった人たちに比べ、3週目には目の疲れや肩こりなどの症状が改善していた。
さらに、精神的な疲労も軽減させるほか、肌の水分量を保ち、透明感がアップするというデータもある。
パソコンと長時間向かい合うような人にはうれしいことずくめだ。
同社健康基盤研究所の石崎太一主任研究員によると、「これらの効果は、カツオに含まれるアミノ酸やミネラル、ビタミン類などの成分が複合的に働くことにより、血液の流動性が高まって血行が良くなるため」という。
手軽な
一方で、汁物は塩分が気になるという人もいるだろう。
だが、福岡女子大学の早渕仁美教授(栄養健康科学)は、「献立に汁物を加えると、塩分が多くなるわけではない。むしろ、だしのうま味を生かすことで、塩分を減らす効果もある」と話す。
同じ量の豚肉と野菜を使って豚汁定食と肉野菜いため定食を作った場合、豚汁定食の方が塩分が低い。
さらに、エネルギーは70キロ・カロリー分、脂質は約半分にまで抑えられた。
カツオ節の消費量が多い地域ほど、食塩の摂取量が少ない傾向があることも、だしの減塩効果を裏付ける。
「だしの力」を見直して、食生活の中に上手に取り入れたい。